ドイツ

【ドイツ旅行】木組みの家街道の小さな秘宝。ヘルボルン。フランクフルトから日帰り旅に出よう!

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ドイツには観光街道がいくつかありますよね。

ロマンチック街道やメルヘン街道etc.etc…

私的なオススメが木組みの家街道。この街道沿いの町はほぼ例外なく、お散歩が楽しい町。

そんな木組みの家街道に属する町の中で、私が一番感動した町、ヘルボルンへ行ってみよう!

この記事は

  • ドイツの田舎町、可愛い町、マイナーな町を知りたい方
  • ドイツ旅行を計画中の方
  • フランクフルトで空き時間がある方

に向けて書いております。

ヘルボルンってどんな町?

100年以上前から「ナッサウのローテンブルク」と称されてきた、美しくて、古い町並みが残る町。

大きくて立派な木組みの建物やうろこ状の壁をもつ家々が通りにずらっと並びます。

旧市街には近代的な建物がなく、右を見ても左を見ても木組みの家、家、家…。

感動しました!
ここまで、完全に中世な空気に没入できる町は初めて!

ヘルボルンへの行き方

ヘルボルンはフランクフルトを拠点に訪れるのが便利。

フランクフルトからの行き方

フランクフルト中央駅から、

  • RE99(ディレンブルクDillenburg行き)
  • RB40(ジーゲンSiegen行き)

の、どちらかに乗車する。

RBよりもREの方が停車駅が少なく、早いです。

ヘルボルンへはフランクフルトから鉄道を利用すれば、乗換なしで、約1時間10分~30分で到着できます。

1時間に2本程度の運行頻度。

お出かけ難易度は低め。
海外旅行初心者さんでも、行けちゃうお出かけ先です!

行き方の詳細や時刻については

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ヘルボルンの楽しみ方

立ち寄りスポットがたくさんあるわけではないので、1時間ほど町を歩けばすることがなくなってしまうくらい小さくて、何もない町。

散策時間は長くても2時間、時間があれば十分です。

風情ある町並みを歩くのが楽しい町です。
晴れの日がベスト。雨の日は避けましょう。

駅のすぐ横に観光案内所があるので、そこで観光マップをゲットできます。

観光マップはこちらからダウンロードできますよ。

町の見どころを網羅するモデルルートが書いてあるので、それに従ってお散歩に出かけましょう。

ヘルボルンは公共のWi-Fiが旧市街のどこででも使えて便利。

ヘルボルンの見どころ

お城(Schloss)

ヘルボルンの旧市街の奥にある丘の上には、石造りの立派なお城が。

お城には今でも住んでいる人がいるのだそう。

教会が所有しているこのお城には、神学校のほかに、会議室や図書館も入っていて、市民の人々が気軽に利用できるようになっています。

お城の建つ丘からは町が見渡せます。

閑話:ヘルボルンのお城の歴史

ヘルボルン城は13世紀半ば、町の城壁とほぼ同時期に建設された。

1425年からは、ナッサウ・ディレンブルク伯爵家の所有となった。
フランスのシャトー様式の本館が完成したのは、今日のオランダ王室の直接の祖先であるナッサウ・ブレダ伯爵エンゲルベルク1世の時代、1440年頃であった。

その後、未亡人の住居、武器庫、造幣局として使われた。
また、ヘルボルン廷吏のためのアパートや、ホーエ=シューレの教授のためのアパートでもあった。
ホーエ=シューレの図書館もここにあった。

さまざまな用途で使われていたにもかかわらず、19世紀初頭、この城は荒廃の危機に瀕していた。
1835年、城は取り壊しのために売却されることになった。
それに対して、ヘルボルン市民が協力し、取り壊しを阻止することに成功した。
1840年に修復された。

1866年にナッサウ公国がプロイセンに降伏すると、プロイセン王ヴィルヘルム1世は1869年にこの城をプロテスタント教会に寄贈した。
1870年から1871年にかけての普仏戦争では軍病院として、その後数年間は教員養成大学
(Präparandenanstalt)として、1881年には神学校として使用された。
それ以来、ヘルボルンでは牧師の養成が行われいる。
1947年以来、ヘルボルン城はヘッセン=ナッサウの福音主義教会(EKHN)の所有となり、同教会はここで牧師を養成している。
ホーエ=シューレの後継機関である神学校が入っている。城壁内には重要な歴史的図書館もある。

旧市庁舎

町で最も美しい広場に建つ、これまた美しい旧市庁舎。
屋根の上には特徴的な形をした時計塔が乗っかっていますね。

かつて、評議会や裁判所が入っていたここは、今、市議会の議事堂として使われています。

壁を彩る紋章が連なる縁取りには、町の紋章と市庁舎が建設された当時からのヘルボルンの有力な家門の紋章が描かれていて、まるで煌びやかな装飾品のよう。

内部には特徴的な、広々としたエントランスホールと初期バロック様式の階段があるのだそうで。

ホーエ=シューレ(Hohe Schule)

16世紀からの歴史ある高等学校。

現在は町の歴史を学べる博物館になっています。

  • 市立博物館の開館時間
    水、木、土、日の13~17時
  • 入館料
    大人:2.5ユーロ
    子ども:1ユーロ

※予約制
詳細はこちら

閑話:ホーエ=シューレの歴史

高等学校という意味のホーエ=シューレは、1584年、オレンジ公ウィリアム(オランダ王家の祖)の弟、ヨハン6世ナッサウ・カッツェネルンボーゲン伯爵によって創立された学校。

一時期、ホーエシューレはドイツで唯一の改革派(カルヴァン派)のアカデミーとなり、その期間中、多くの近隣諸国から高位の教授陣や学生を集めていた。

旧市街と、城壁や塔

ヘルボルンの絵のように美しい町並みには、何世紀も前の交易と大学の町の栄華を今に伝えるハーフティンバー様式の階層の高い家々が数多く残っています。

今でも残る珠玉の建築の数々、それらが取り囲む広場、そして、歴史を感じる塔や城壁。

町歩きで発見してみてください!

ヘルボルンの近くのおすすめスポット

ヘルボルンまで足を延ばしたなら、立ち寄ってほしい町が近くにたくさんあります。

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ほかにも、ディレンブルクも面白い町ですよ

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