アムステルダムは刺激的で楽しい街ですが、オランダの本当の魅力は、少し足を延ばした先の「田舎町」にも詰まっています!
オランダは小さな国かつ鉄道網が発達しているので、アムステルダムを拠点に日帰りで楽しめる町がたくさん。
今回は、私自身が実際に訪れて「ここは本当に良かった!オススメ!」と感じた、アムステルダムから日帰り可能なオランダの田舎町5選をご紹介します。
歴史や街の雰囲気、観光に必要な時間、ベストシーズンもあわせてまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事は
- オランダ旅行を計画している方
- オランダの田舎町を知りたい方
へ向けて書いております。
Contents
アムステルダムからの日帰り旅
オランダは日帰り旅行がしやすい
オランダは日本の九州とほぼ同じ大きさで、鉄道網が発達しています。
コンパクトな国土なので、アムステルダムを中心に各地へのアクセスが抜群。
主要都市間はアムステルダムから、鉄道で30分~1時間程度と足をのばしやすい環境です。

アムステルダムから各都市へはオランダ鉄道(NS)を使うと簡単・快適です。
まずは行きたい都市の列車チケットをチェックしてみましょう👇
→ オランダ鉄道(NS)列車チケットを日本語で予約(Omio)
アムステルダムを拠点にするメリット
アムステルダムはオランダの地理的な中心であり、国内交通の面でもハブになっています。
中央駅から各都市へ直通列車が多く出ているため、宿泊地を変えずに日帰り旅が可能です。
朝にアムステルダムの宿を出発し、夕方〜夜には戻ってこられるので、
- 大きな荷物を持って移動しなくていい
- ホテルを何度もチェックイン・アウトしなくていい
- 荷物を何度もスーツケースにまとめなくていい
観光客にとってかなり大きなメリットがあります!

日帰り旅で気をつけたいポイント
日帰り旅で一番大切なのは、詰め込みすぎないこと。
1日に1都市を目安にすると、街の雰囲気をゆっくり味わえます。
また、鉄道がキャンセルになるといったトラブルがあったときも、時間に余裕があれば、リカバリーがしやすいです。

オランダの地方都市はアムステルダムに比べて治安がいいので、ぜひ雰囲気のいいライトアップされた夜の街も歩いてほしいです!
夏は日暮れが遅くて、日帰りでは夜の街歩きが難しいので、地方都市での宿泊も考えてみてください。
デルフト|半日で楽しめる、フェルメールゆかりの静かな町

青と白のデルフト焼きで知られるデルフトは、運河と歴史的建築が美しい、こぢんまりとした町です。
オランダの静かな田舎町の良さがギュギュっと濃縮されたような街で、私は1日観光しただけで、大好きになりました。
フェルメールが生まれた街で、彼が描いた『デルフトの眺望』の景色を今でも望むことができる場所でもあります。


アムステルダムからデルフトへの行き方
アムステルダム中央駅からデルフトへは、オランダ国鉄(NS)の列車で約1時間。
途中で乗り換えが必要な場合もありますが、接続は良く、移動自体はとてもスムーズ。
デルフト駅は旧市街のすぐ近くに位置しており、駅から北東へ10分ほど歩けば歴史的な街並みに出会えます。
日帰り旅の最初の一都市としても選びやすい町です。
アムステルダムから行くと、デン・ハーグが通り道なので、合わせて訪れるのもGOOD!
デルフト観光に必要な時間の目安
町自体は小さく、主要スポットだけなら半日(3~4時間)もあれば観光できます。
一方で、美術館や教会内部の見学、カフェでゆっくり過ごす時間も含めるなら、5〜6時間あると余裕があります。
しかし、静かな夜や朝のデルフトも見てみたい!という方には宿泊がオススメ。

デン・ハーグ|名画をゆっくり鑑賞できる政治の都

デン・ハーグはオランダの政治の中心でありながら、落ち着いた雰囲気を持つ街です。
政治と文化の街であるここには、多くの魅力的なミュージアムや政治の中心だったビネンホフといった歴史的な建築が残されています。

この街最大の見どころが、フェルメール作品を3点も所蔵するマウリッツハイス美術館。
ルーブル美術館やアムステルダムの国立美術館ほどの規模はありませんが、その分、観光客もそこまで多くないので、絵画鑑賞にゆっくり浸ることができます。
個人的に、有名な海外の美術館の中でもかなりお気に入りの美術館です。

あまり大きくないとはいえ、オランダ絵画の超有名作品がたくさんあって、所蔵品は一級品。
館内にはWi-Fiが飛んでいて、公式アプリを使えば日本語で解説を聞くことができるので、見逃しなしに鑑賞できるのが嬉しい。


アムステルダムからデン・ハーグへの行き方
デン・ハーグへは、アムステルダム中央駅から直通列車で約50分。
列車の本数も多く、日帰り旅行にはとても便利な行き先です。
到着駅は
- デン・ハーグ中央駅
- デン・ハーグHS駅
のいずれかになりますが、マウリッツハイス美術館や旧市街へ行くなら中央駅が便利。
駅から美術館までは徒歩圏内なので、移動のストレスが少なく、
「午前中だけ美術館」「午後は街歩き」といったプランはいかが?

デン・ハーグ観光に必要な時間の目安
デン・ハーグは、目的によって必要な時間が大きく変わる街です。
マウリッツハイス美術館を中心に鑑賞する場合、半日(4〜5時間)あれば、名画をじっくり楽しむことができます。
美術館に加えて、ビネンホフ周辺の散策や平和宮といった市内の街歩きもしたい場合は、1日(6〜8時間)ほど見ておくと安心です。
時間に余裕があれば、トラムで海岸エリアまで足を延ばすのもおすすめです。
ユトレヒト|運河とミッフィーに出会える可愛い街

ユトレヒトは、運河が街の中心を流れる落ち着いた地方都市。
アムステルダムほど観光客が多くなく、日常と歴史が自然に溶け合った街並みが魅力です。
この街を一躍有名にしたのが、ミッフィーの存在。
作者ディック・ブルーナ氏が亡くなるまで暮らしていた街で、町のあちこちでミッフィーの姿を見かけます。

ミッフィーファンはもちろん、そうでなくても「街歩きが楽しい」と感じられる、可愛らしい雰囲気の町です。
町にはいたるところにミッフィーの姿が…!ミッフィーファンはもちろん、ファンじゃなくても可愛い街でミッフィーを探すのが楽しくなってしまいます。

ユトレヒトへの行き方

ユトレヒトは、アムステルダム中央駅から約30分と非常に近く、特にアクセスの良い都市のひとつです。
乗り換えの分かりにくさもなく、初めてのオランダ旅行でも安心です。
ユトレヒト中央駅から旧市街やドム塔周辺までは徒歩でアクセス可能。
短時間でも「オランダの地方都市らしさ」を感じられる日帰り先です。
ユトレヒト観光の所要時間
ユトレヒトは、日帰り旅にとても向いている街。
旧市街の散策、運河沿いのカフェを楽しむだけなら、3〜4時間ほどで十分です。
ミッフィー関連スポットを巡ったり、ドム塔に登ったりする場合は、半日(4〜5時間)を目安にすると余裕があります。
アムステルダムからの移動時間が短いため、「半日だけ別の街を訪れたい」という方におすすめです。
キンデルダイク|世界遺産の風車群で知るオランダの歴史

「Netherlands(低地の国)」という国名が示す通り、オランダは水とともに生きてきた国。
キンデルダイクには、かつて水をくみ出すために使われていた19世紀の風車が19基残されており、世界遺産にも登録されています。
風光明媚な水辺を散策したり、博物館として公開されている風車の内部を見学したりしながら、在りし日のオランダに思いをはせてみては?

キンデルダイクへの行き方
キンデルダイクは、他の街に比べると乗り換えがあって難しいものの、それでも日帰りで十分に訪れることができます。
一般的なルートは
- アムステルダム中央駅から列車でロッテルダムへ
- ロッテルダムから水上バス、または地下鉄とバスでキンデルダイクへ
という流れ。
特に水上バスを使うルートは、移動自体がわくわく楽しいのでおすすめです。
キンデルダイクへの乗換が不安な方は、アムステルダム発着のツアーがオススメ。
今回ご紹介した他の街と合わせて巡れるので、とても効率が良いです。
キンデルダイク観光の所要時間
風車を眺めながら運河沿いを歩くだけであれば、2〜3時間ほどで回ることができます。
博物館として公開されている風車の内部見学や、ビジターセンターも含めてじっくり見たい場合は、3〜4時間を目安にしましょう。
移動時間も含めると1日がかりになるため、日程には余裕を持つのがおすすめです。
ギートホールン|運河とかやぶき屋根が織りなす絵本のような村

運河の走る町はオランダにたくさんあるけれど、かやぶき屋根と運河が組み合わさった風景が見られるのは、ギートホールンならでは。
水と家々の距離がとても近く、まるで絵本の中に入り込んだような、不思議で静かな風景が広がります。
私が訪れた11月は観光客が少なく、とても静かなオフシーズンでしたが、夏場のハイシーズンには運河にたくさんのボートが浮かび、賑やかになると聞きます。
ボートで運河を巡りたい方は、ハイシーズンに。村の静かな素顔を見たい方はオフシーズンがオススメ。

アムステルダムからギートホールンへの行き方
ギートホールンへは、列車+バスを乗り継いで向かうのが一般的です。
まずアムステルダム中央駅から北東方面へ列車で移動し、最寄りの鉄道駅(ステーンヴァイクSteenwijk、またはズウォレZwolle)からバスでギートホールンへ向かいます。
移動時間はやや長めですが、その分、到着したときの風景は格別。
本数が多くない時間帯もあるため、事前に帰りの時間を確認しておくのがポイントです。
「少しだけ遠くても、オランダらしい風景を見たい」という方におすすめの行き先です。
ギートホールンは個人旅行で最も訪れるのが難しい場所です。
不安な方は、アムステルダムからのツアーに参加するのが安心。ボートツアーもセットになって、お得です。
ギートホールン観光の所要時間
ギートホールンでは、村の散策と運河の景色を楽しむのがメイン。
徒歩での散策だけなら、2〜3時間でも十分に雰囲気を味わえます。
ボートに乗って運河を巡る場合や、カフェでゆっくり過ごしたい場合は、3〜4時間ほど見ておくと安心です。
移動に時間がかかるため、現地滞在時間は短くても、1日旅として計画するのがおすすめです。
アムステルダム発の日帰り旅に便利なチケット・ツアー
出来るだけお得かつ効率よく旅行するために事前に知っておきたい情報をまとめました。
鉄道チケットや入場チケットは事前予約を上手に使うのが、快適な旅行のコツ。ぜひ参考にしてくださいね。

公共交通を検索
オランダ鉄道(NS)公式サイト
英語で調べられる方はオランダ鉄道の公式アプリ、HPで検索が便利。
列車の所要時間や乗り換えの有無、運賃の目安は、NS公式サイトで事前に確認しておくと安心です。
Omioは日本語対応
チケット購入をスムーズにしたい方には、日本語で列車・バスを検索・予約できるOmioが便利。
アムステルダムからデルフト、デン・ハーグ、ユトレヒトなど、オランダ国内の鉄道チケットをまとめて確認できます。

お得なトラベルパス
複数の街を回る予定がある場合は、
オランダトラベルチケットやユーレイルベネルクスパスなどの周遊パスも選択肢。
1日に何度も列車を使う旅程なら、都度切符を買うよりお得になることもあります。
- オランダトラベルチケット
オランダ全域の鉄道、バス、地下鉄等が乗り放題になるチケット。基本は70ユーロですが、オフピークチケット(平日の通勤通学時間をのぞく)は45ユーロです。 - ユーレイルベネルクスパス
オランダ、ベルギー、ルクセンブルク国内の鉄道が乗り放題になるパス。
→今すぐKlookで予約!
美術館・観光スポットの事前チケット
パンデミック以降、ヨーロッパの観光地では事前予約が必要な場所が増えました。
マウリッツハイス美術館やキンデルダイクなどは、待ち時間短縮のためにも事前予約しておくのがオススメです。
現地発の日帰りツアー
キンデルダイクやギートホールンのように、乗り換えが多い場所はアムステルダム発着ツアーを使うのもひとつの方法。
移動込みで効率よく回れるので、欲張りさんにはオススメ。

