ドイツ

【ドイツ旅行】リヒテンシュタイン城への日帰り旅行:ロマンティックなお城の魅力と行き方は?

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ドイツのお城と言えば、シンデレラ城のモデルになったと言われる、ノイシュバンシュタイン城があまりに有名ですね。

ドイツにはほかにも、夢見がち城主の中世ロマンを詰め込んで建てられたお城があるんです。

それが、リヒテンシュタイン城

ドイツのお城大好きな私がリヒテンシュタイン城の行き方と魅力を語ります。

この記事は、

  • ドイツのお城に興味がある人
  • ヨーロッパのお城を知りたい人
  • リヒテンシュタイン城への行き方を知りたい人

に向けて書いております。

リヒテンシュタイン城ってどんなお城?

今回は日本人観光客があまり足を踏み入れないであろう、宝石が隠された黒い森地方にフォーカス!

この地域の森に隠された麗しのお城はいくつかありますが、その一つがリヒテンシュタイン城。

絶壁の上にそびえる美しいリヒテンシュタイン城は、その優美な姿を頂に見るだけでテンションが上がります。

そこまで登る道のりが過酷であったとしても…。

閑話:リヒテンシュタイン城の歴史

まるで中世の物語に語られそうな姿を今に残すリヒテンシュタイン城ですが、歴史はあまり古くはありません。

ドイツのロマン派作家であるヴィルヘルム・ハウフの小説『リヒテンシュタイン』に感化された、今の所有者のひいおじいちゃん(当時のウーラッハ公ビュルテンベルク伯爵)が1840年に建設を開始したもの。

中世の時代には(14世紀ごろ)今のお城が建つ岸壁の上に本物の中世の騎士の館があったそうですが、伯爵がこの城を建設する頃には廃墟があっただけだそう。

中世のお城を模して19世紀に造られたものなので、中世チックな内装なのに、本物の中世のものと違って真新しい。

中世らしい極彩色が色あせることなく、目にいっぱいに飛び込んでくる城内は、まるで中世にタイムスリップしたかのような気持ちにしてくれます。

リヒテンシュタイン城の見学

お城にたどり着くと、まず出迎えてくれるのが、まさしくゲームか、絵本に出てくるようなこの門。

この奥に入らないと、お城の中はおろか、岸壁に建つお城のあの映える写真を撮ることもできません。

まずこの門の中に入るための入城料がかかり、その先の本館、岩をわたった先のお城内部にはガイドツアーでしか入れません。

入口のチケット売り場で直近のガイドツアーの時間を教えてもらえるので、そこで受付してもらい、チケットにツアーの開始時間が走り書きされます。

ツアーはドイツ語だけでなく、英語もあるので安心です。
(残念ながら日本語はありません。)

チケットと一緒に英語のパンフレットももらえるので、英語の説明を聞き取れるか不安な人はパンフレットを読んだり、パンフレットをGoogle翻訳にかけておきましょう。

開始時間に城につながる橋の前に集合。

ガイドさんに導かれて中世騎士の城への冒険のはじまりはじまり…

残念ながら内部の写真撮影は厳禁です。

しっかり目に焼き付けながら見学してきてください。

お城の内部はあまり広くないため、見学は30分ほど

お部屋や展示物、戦争時の爪痕などなど面白いものがたくさんなので、本当にあっという間!

お城のほかの建物は公開されていないので、中庭のみのチケットで入城した場合は、映える写真を撮ったり、教会の見学をしたり、お庭をお散歩したりできます。

中庭のみとツアーを含むチケットを比べるとかなり金額の差があるので、あの優美な姿が見れればOKという方は城内見学を躊躇されるかもしれませんが、城内ツアーがかなり楽しいので、おススメ!

いろんなお城を見学してきて、少々飽き気味だった私ですが、このお城は19世紀の人々が夢見た中世というものを目にし、実感することができるとても貴重な経験になって、印象深く覚えています。

また、中世を解像度が高い状態かつ状態が良く再現されているので、現在との空気感の違いを分かりやすく感じられました。

戦前の日本をカラーの映像で見て感じる感動に近いものを感じました。

  • 営業時間
    4月~10月 9:00~17:30
    3月、11月~12月 10:00~16:00
    ※12月24~26日、1月~2月 休業
  • チケット:中庭のみ
    大人 4ユーロ、学生 3ユーロ、子供 2ユーロ
  • チケット:城内見学ツアー
    大人 12ユーロ、 学生 10ユーロ、子供 6ユーロ
  • 公式HP
    https://www.schloss-lichtenstein.de/en/

リヒテンシュタイン城への行き方

このリヒテンシュタイン城、公共交通機関でのアクセス難易度がかなり高め

と、いうのも…ドイツ旅行の拠点となるフランクフルトミュンヘンといった大きな街からかなり離れており、簡単には辿り着けないから。

リヒテンシュタイン城に行くなら、シュトゥットガルトから行くのが一番便利です。

シュトゥットガルトはあまりドイツ旅行で訪れる日本人は少ないですが、黒い森地方の拠点に便利なところなので、おススメですよ。

そして、もう一つの要因が、最寄りのバス停から40分くらいハイキングしないといけないから。

主要都市からの所要時間
  • シュトゥットガルトからIREやMEX(列車)、バスを乗り継いで1時間半~2時間半ほど
  • ミュンヘンからICE(高速鉄道)、IREやMEX(列車)、バスを乗り継いで4時間以上
  • Stuttgart駅
    チュービンゲン(Tübingen)方面への列車に乗車
    MEX18またはIRE6
    所要時間:約50分
  • Reutlingen駅
    バスに乗換
    Bus7606または260
    所要時間:約25分
  • Honau, Lichtenstein (Württ)のバス停
    下車
    リヒテンシュタイン城までハイキング
    所要時間:約50分

リヒテンシュタイン城へ行くには、「Reutlingen駅」から出発するバスに乗車し、城の麓にある「Honau, Lichtenstein (Württ)」のバス停で下車します。

このHonau行きのバス、私が乗ったバスに関してはバス停案内の放送も、ディスプレイもなかったんです!

もう、おりるバス停が分かるか不安でしょうがなかった…!

幸い、運転手さんに聞いたり、同じくお城に行く人がいたりで、間違わずにすみましたが、そんな不親切なバスであることを覚悟しておいてください。

そんなときに頼りになるGoogleマップのバス停位置を置いておきますね。

Reutlingen駅へ戻るための帰りのバス停は少し離れたところにあります。
場所はこちら

行き方の詳細や時刻については

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夏季の休日はバスで山の上まで行けるので、オススメ。

バス停からのハイキング

公共交通機関で平日にリヒテンシュタイン城へ行く方、健脚ですか?

バス停から、この高低差をあがっていくことになります。

絶対にこの赤い点線で記されたハイキングルートを外れないでください。

Googleマップには表示されているけれど、ろくに整備されていない道がザラにありますので、絶対に外れないでください。

ドイツの秋の日没は早いです。真っ暗になったらハイキングコースで山を下りるのは自殺行為。

余裕を持ったスケジュールで、安全に考慮して訪れてください。

私自身、半分遭難しました。

ほんっとうに!気を付けて。
そして、遭難しそうになって城の従業員の人に車で送ってもらった人もいるそうです。

ぜったい!無茶は禁物。

赤い点線のルートはこれくらい整備されているので、歩きやすいです。

ハイキングコースを示す、この看板が出ている道だけを進んでください。

結び

リヒテンシュタイン城。

このお城は、ドイツの観光地としてはあまり知られていませんが、その美しさと歴史的な魅力は計り知れません。

黒い森の奥深くに隠れたお城へ登り、知られざるドイツの魅力に触れてみませんか。

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