ドイツのかわいい町としては、ローテンブルクが有名ですが、ディンケルスビュールも負けず劣らず可愛いのです!
観光客が少なく、落ち着いて観光できるので、ツウはローテンブルクよりディンケルスビュール推しの人が多いとか。
今回はロマンティック街道の穴場、ディンケルスビュールをご紹介します。
Contents
ディンケルスビュールとは?

ディンケルスビュール(Dinkelsbühl)は、ドイツ・バイエルン州にある小さな町。
ドイツ観光では外せない、ロマンティック街道に位置しています。
カラフルな木組みの家々は、戦災を受けておらず、中世の時代からこの町を見守ってきた建物ばかりです。
ロマンティック街道の中でも穴場の街

ロマンティック街道は、ヴュルツブルクからフュッセンまで続くドイツの人気観光ルート。
ノイシュバンシュタイン城やローテンブルクといった有名観光地が目白押しの街道として有名ですよね。
その中でもディンケルスビュールは、比較的観光客が少なく、穴場の町といえます。
ディンケルスビュールを含めて、ロマンティック街道を効率的に巡るなら、現地ツアーもオススメローテンブルクとの違い

同じように可愛い町並みが自慢で、超有名なローテンブルクとディンケルスビュールには以下のような違いがあります。
比較項目 | ローテンブルク | ディンケルスビュール |
---|---|---|
観光地化の度合い | 観光地として有名で、多くの旅行者が訪れる | 観光客が少なく、落ち着いた雰囲気 |
街並み | カラフルな木組みの家が多い | ローテンブルクに比べ、落ち着いた色合いの建物が多い |
規模 | 旧市街が広く、観光スポットが多い | 旧市街がコンパクトで、短時間でまわれる |
見どころ | 仕掛け時計のある市庁舎、城壁、クリスマスマーケット | 城壁、聖ゲオルク教会、色鮮やかな木組みの家 |
アクセス | 鉄道でアクセスできる | 鉄道は通っていない バスでのアクセスが必要 |
ディンケルスビュールは、ローテンブルクほど観光地化されていないため、「中世の雰囲気をより自然な形でゆっくり楽しみたい人」にぴったりの街です。
二度目のドイツの人には、とってもオススメです!ディンケルスビュール!
ディンケルスビュールの行き方(アクセス情報)
ディンケルスビュールには鉄道駅がないので、どの街から行くとしてもバスを利用することになります。
(2025年4月現在の情報です)
ディンケルスビュールへの行き方詳細はこちらから。

ローテンブルクからの行き方
ローテンブルクからディンケルスビュールへは、バスでのアクセスが本数が多く便利です。
- バス直行便は平日2本
- バス+バスの乗継1回のルートは1時間に1本程度あります。
ミュンヘンからの行き方
ミュンヘンからディンケルスビュールへはいくつかのルートがあります。
時間や曜日によって最適ルートが変わるので、しっかり調べてください!
- ICE+バス、快速列車(RE)+バスのルートがあります。
- 所要時間は3時間半~4時間程度かかります。
- ルートの一例:ミュンヘン→アンスバッハ→ドンビュール→ディンケルスビュール
フランクフルトからの行き方
- フランクフルトから4時間程度かかります。
- ICE+バスのルートがあり、乗継必須です。
- ルートの一例:フランクフルト→ニュルンベルク→ドンビュール→ディンケルスビュール
おすすめのチケット(バイエルンチケット)
ミュンヘンやロマンティック街道を旅行するなら、バイエルンチケット(Bayern Ticket)が非常に便利でお得です。
- 1人あたり:29ユーロ(2025年時点)
- 同日利用で最大5人までグループ割引あり
- 普通列車(RE, RBなど)とバスが乗り放題
- 有効時間:平日は9:00〜深夜、週末は終日有効

バスの時刻確認やチケット購入には、アプリ【DB Navigator】がとても便利です。日本語非対応ですが、英語表示ができて使いやすく、旅の必須アイテム!
現在地から目的地への行き方を調べられるので、現地でもとっても使える相棒になりますよ。

ディンケルスビュールの観光スポット・見どころ
小さな町ながら、中世の雰囲気が色濃く残るディンケルスビュール。
この町を楽しむ一番の方法は旧市街をのんびり歩くこと。城壁で囲まれた旧市街は徒歩で2時間もあれば、巡れてしまうくらいコンパクトです。
特に、訪れてほしいおすすめスポットを紹介します。
マルクト広場(Marktplatz)

街の中心にあるマルクト広場は、パステルカラーの木組みの家々が並ぶ、町一番の写真映えスポット。
広場やそこから伸びるメインストリートにはカフェやレストランもあり、旅のひと休みにも最適です。
インスタ映え度:★★★★★
聖ゲオルク教会(St. Georgs Kirche)
マルクト広場に面した教会は、15世紀に建てられたゴシック様式の大聖堂です。
中に入ると、ゴシックらしい高い天井は解放感抜群。
入口の頭上にはとても立派なパイプオルガンが鎮座しています。
日曜のミサや演奏会で演奏されることも。

内部見学:無料(寄付歓迎)
城壁と塔(Stadtmauer & Türme)

ディンケルスビュールは、今でも城壁に囲まれています。
いくつかある門(塔)から旧市街に出入りでき、町の南東に位置するネルトリンガー門の塔にはのぼることができます。


塔の内部は博物館のようになっており、中世の騎士が階段から現れそうな雰囲気。

塔の上からは町の美しいオレンジ屋根が見下ろせます。
子どもの祭り博物館(Kinderzeche Museum)
ディンケルスビュールの伝統行事「子どもの祭り(Kinderzeche)」に関する資料が展示されています。
この祭りは、三十年戦争中に子どもたちが町を救ったという伝説をもとにした行事で、毎年夏に開催されています。

パレードの日は住民総出で中世の衣装を着て、町中を歩きます。
夜警ツアー(Nachtwächterführung)
夜になると、夜警姿のガイドが町を案内する「夜警ツアー」が行われます。
ライトアップされた旧市街と、中世の雰囲気をたっぷり味わえる人気アクティビティです。
- 開催:春〜秋の週末(観光案内所で要確認)
- 所要時間:約1時間/英語ツアーあり
夜の街歩きにぴったりの体験型観光!
季節イベント:クリスマスマーケット
ドイツの冬と言えば、クリスマスマーケット!
ディンケルスビュールも例外ではありません。
クリスマス時期の旧市街は本当にロマンティック。時期が合う人はぜひ行ってほしい!
- 開催時期:11月末~12月23日ごろ
- 屋台でホットワインや手作り雑貨が楽しめます
混雑が少なく、穴場のクリスマスマーケットとして人気
観光のヒント:町の中心は徒歩圏内!
ディンケルスビュールの旧市街はコンパクトなので、半日あればゆっくり観光可能。
カフェやレストランも点在しているので、歩いて、休んで、のんびり過ごすのがこの町の楽しみ方です。

観光におすすめの時期と所要時間(モデルコース)
ベストシーズンは春〜秋!

ディンケルスビュールを訪れるのにおすすめの時期は、4月〜10月。
特に6月〜9月はお天気の良い日が多く、町歩きが楽しいです。
真夏でも日本ほどジメジメ暑くないので、ご心配なく!
また、7月には「子どもの祭り(Kinderzeche)」という伝統行事が開催され、住民たちが民族衣装に身を包んだパレードや音楽隊を見ることができます。
ローカルなイベントを体験したい方にはこの時期が特におすすめです。
冬は寒さが厳しいですが、11月末〜12月のクリスマスマーケットは素朴で落ち着いた雰囲気があり、静かに楽しめます。
所要時間の目安:日帰りで充分!
ディンケルスビュールは旧市街がコンパクトなので、主な見どころは半日〜1日で十分に楽しめます。
夜の街灯に照らされた町並みも素敵なので、1泊して夜警ツアーに参加するのもおすすめです!
泊まるなら?
旧市街内にある歴史的建物を活かした小さなホテルやゲストハウスが人気。中世の雰囲気をそのまま残す素敵な宿が見つかります。
ほとんどの観光客が日帰りだからこそ、夜の静けさとライトアップされた町並みを独り占めできる宿泊は特別な体験になるはずです。
ドイツのホテルを探すなら、【Booking.com】が便利ですよ!
ディンケルスビュール観光の注意点と役立つ情報
公共交通機関の便は少なめ。事前確認必須!
ディンケルスビュールは、電車が直接通っていないため、アクセスには少し工夫が必要です。
バス接続となるため、時刻表を事前に確認してから移動してください。
また、バスは1時間に1本程度の運行も多く、遅れることもあるため、余裕を持ったスケジュールで動くことをおすすめします。
日本語でドイツの鉄道を検索するなら、Omio。
検索、予約がすべて日本語で完結します。
現金が必要な場面も多い
カフェやレストラン、小さなお土産屋さんなどでは、カードが使えないところもまだまだあります。
とくにローカルな店では現金(ユーロ)しか使えない場合もあるので、あらかじめある程度の現金を用意しておきましょう。
日曜日はお店が閉まっていることが多い
ドイツの多くの町と同様に、日曜日は多くのお店やスーパーが休業します。
レストランや観光施設は開いていることが多いですが、買い物をしたい場合は前日までに済ませておくのがベターです。
また、休日はバスの本数が減るので、アクセス難易度が高いです。

夏は暑さ、冬は防寒対策を!
夏は日差しが強く、石畳からの照り返しもあるため、帽子やサングラス、水分補給を忘れずに。
一方で冬は冷え込みが厳しいので、防寒対策はしっかりと。雪が積もることもあり、滑りにくい靴があると安心です。
Wi-Fiは少なめ、SIMやeSIMの準備を
カフェやホテルにはWi-Fiがあることが多いですが、公共エリアやバスではつながらない場合も。
観光中に地図を見たり、バスの時刻を調べたりするためにも、現地SIMやeSIMの準備がおすすめです。
↑安定して使えると人気なので、オススメ!
↑eSIMが使えない方にはこちらがオススメ。
事前予約や観光案内所の活用も◎
ディンケルスビュールでは、観光案内所(Tourist Information)が旧市街の中心にあり、地図の配布やイベント情報、ガイドツアーの予約も可能です。
英語対応もしてくれるので、観光をより楽しむためにぜひ立ち寄ってみてください。