フランスとドイツに国境を接するアルザス地方。
フランスとドイツの文化が入り混じった美しい村が点在するアルザス地方を旅しませんか?
コルマールに1か月滞在した私がおすすめする町や村をご紹介。
定番の村から超穴場な町まで、たっぷり17つ!
女子旅に最適な町や村をたくさん見て、お気に入りを見つけてください!
アルザス地方の美しい街
まずはアルザス地方でオススメの街の紹介です。
- ストラスブール
- コルマール
この二つの街がアルザス地方を旅するときの拠点になります。
もちろん、これら2つとも、街自体の見どころがとても多いです!
忙しい日本人観光客さんたちに最適?!
良いとこどり!パリから日帰りアルザス巡りするなら、こんなプランはいかがでしょう?
ストラスブール(Strasbourg)
ストラスブールはアルザス地方で最大の街。
アルザス地方らしいコロンバージュ(木組み)の家々が並ぶ川沿いの街並みは「プチット=フランス」と呼ばれ、世界遺産にも登録されています。
ノートルダム大聖堂や美術館、博物館といった室内の観光スポットもあるので、雨の日でも観光を楽しめます。
パリからTGVで1本で来れるので、パリからの日帰り旅行の旅先にも人気です。
ストラスブールはクリスマスマーケットがとてもとても大規模で、クリスマス時期は街がキラッキラになって、街全体がまるでテーマパークのようになります。
でも、アルザス地方は田舎町が楽しいので、ストラスブールだけじゃもったいない。
コルマール(Colmar)
アルザス地方で、ストラスブールに次ぐ規模の街。
コルマールからバスで行ける美しい村がたくさんあるので、ぜひぜひ連泊して、コルマールと周囲の村々を楽しむプランをたててください。
旧市街の道がくねくねしているので、迷子になりやすいです。
1か月コルマールに滞在したくせに、最後まで道を覚えきることができませんでした。
この「プフィスタの家」と呼ばれる建物は『ハウルの動く城』の冒頭に登場していて、人気スポット!
クリスマス時期はこんな夢の国に迷い込んだみたいな世界になります。
これは、女子ウケ待ったなし!
コルマールから行く町、村
ではでは、コルマールから日帰りで訪れることができる、可愛すぎる村々の紹介と参りましょう。
この3か所に行っておけば、まず、失敗はない!
そう断言できるくらい可愛すぎる村々です。
リクヴィル(Riquewihr)
「フランスでもっとも美しい村」に選ばれている小さな村、リクヴィル。
日本人観光客もたくさんいます。
ここはぜひ朝早い時間や観光客が帰った静かな村を歩いて欲しい。
コルマールから日帰りで訪れることが容易ですし、それが定番ですが、宿泊をオススメします!
フランスの田舎は、暗くなってからの女独り歩きも問題ないくらい治安がいいので、宿泊して、静かな素顔に戻ったリクヴィルをご堪能あれ!
ウナヴィル(Hunawihr)
リクヴィルの隣に位置していて、同じく「フランスでもっとも美しい村」に選ばれている小さな村、ウナヴィル。
観光客の姿も少なく、お店やレストランもほとんどありません。
静かなアルザス地方の素顔を見られる村です。
リクヴィルやリボーヴィレの間に位置しているので、ブドウ畑を歩いたり、サイクリングして訪れるのがオススメです。
夏の時期なら、リボーヴィレから観光用トレインが立ち寄ってくれます。
↓こういうやつ。町はリボーヴィレです。
リボーヴィレ(Ribeauvillé)
ウナヴィルの隣町、リボーヴィレ。
ここは今回紹介する村や町の中では少し規模が大きい町で、お買い物も楽しめます。
コルマールやリクヴィルはいかにも観光客向けのお店が多いのですが、ここは可愛くてお土産に欲しくなるけど、少しご当地感があって、ここでしか見ないようなものが見つかります。
古城
リボーヴィレの町の向こうには、山に古城が3つ鎮座しています。
リボーヴィレで時間があれば、ぜひ山にものぼってみてください。
のぼるのは1時間くらいかかりますが、上から見下ろすリボーヴィレの町やブドウ畑の景色は最高です。
そして、古城の散策は遠い日の城主や騎士たちの生活を妄想して、栄枯盛衰に思いをはせれます。
めっちゃ楽しい!
本格的な登山装備がなくてものぼれるので、足腰に不安がなければ、チャレンジしてみてくださいね。
登り坂がゆったりなので、行きは赤線、見晴らしがいいので、下りは青線を通るのがオススメです。
ベルクハイム(Bergheim)
リボーヴィレの隣町。ベルクハイム
ここも「フランスの最も美しい村」の称号を持っています。
コルマールやセレスタからバスで訪れることができます。
城壁を散歩したり、ブドウ畑にのぼって町を見下ろしたりと楽しみがたくさん。
リボーヴィレまで4kmなので、歩けなくは、ないです。
夏の日が長い時期なら、早朝、コルマールからのバスでベルクハイムへ行き、観光したら、リボーヴィレへ歩き、ウナヴィル、リクヴィルまで歩き、バスでコルマールへ帰るということができなくはないです。
実際、私はやりました。
足に自信があるなら、やれなくはないです。
エギスハイム(Eguisheim)
円形に形作られているこの小さな村はまるでテーマパークかおとぎの国か。映画のセットかもしれません。
可愛さに悩殺されること間違いなしの村。
ヨーロッパの人たちにも大人気の観光地で、6月に訪れたときは午前中よりも、午後から夕方にかけてどんどん観光客が増えていました。
クリスマス時期にいってもお花が咲いているのは、さすが花の村!脱帽です。
村からお散歩とハイキングをして、古城に行ってみるのも面白いですよ。
とはいうものの、行きやすさと面白さではリボーヴィレの古城のがいいです。
リボーヴィレの方がおすすめです。
コルマールからサイクリングで訪れるのに最適な村。
コルマールにはレンタサイクル店がいくつかあるので、検討してみてくださいね。
カイゼルスベルク(Kaysersberg)
ここもアルザス地方のかわいい村としては有名どころですね。
村とブドウ畑を見下ろす、丘の上にある古城も行ってみると楽しいです。
隣町のキーンツハイム(Kientzheim)まで歩いてみたり、コルマールからサイクリングで訪れたりと楽しみ方はいろいろです。
コルマールからカイゼルスベルク、テュルクハイム、エギスハイムをまわってコルマールに帰るというサイクリングをしたことがあります。
それくらいの距離なら1日でまわれます。
運動不足の事務員アラサー女ができました。
テュルクハイム(Turckheim)
町のかわいさ具合はちょっと他の町や村に負けてるかな。
と思ってしまっている、テュルクハイム。
でも、時間がないなら、ほかの町や村に行かれることをオススメします。
ニーダーモルシュヴィア(Niedermorschwihr)
テュルクハイムから隣町のニーダーモルシュビアまでブドウ畑をお散歩するのも楽しい。
この辺りにはワインに関するドラゴンの伝説が残っていて、その伝承を語る看板を追って、ブドウ畑の散策ができるルートが作られています。
ストラスブールから行ける町、村
ここからはストラスブールを拠点に訪れることができる町や村を紹介します。
ちょっとマイナーどころが多いのですが、かわいさでは負けません。
観光客が少ない分、穴場感が強くて、私的にお気に入りが多いです。
ダンバッハ=ラ=ヴィル(Dambach-la-ville)
観光客がいないと、自分だけがこの町のかわいさを理解している気がして、嬉しくなります。
それと同時に「なんで、観光客いないの!?」ともなる。
この町の裏山にも廃墟となった古城が控えています。
そして、やっぱりそこまで登ってみる私なのでした。
ほかのアルザスの古城と違って、古城の上、物見やぐらにのぼれるので、到達の達成感が高いです。
ストラスブールから鉄道の地方路線で南下したところにある町、ダンバッハ=ラ=ヴィル。
幹線ではないので、便数は多くないが、鉄道でのアクセスなので、個人旅行でも比較的アクセスしやすいのではないでしょうか。
バール(Barr)
ぜんぜん観光客いないのに、この町並み。
観光にベストシーズンな6月に訪れたのに、この人のいなさ加減はすごい。
この魅力を私だけが知っているのかと思うと優越感が半端ないです。
ミッテルベルカイム(Mittelbergheim)
バールからブドウ畑を散歩して行ける、「フランスの最も美しい村」として登録されている村。
とっても小さくて、観光客もほぼいません。
ワインの醸造所が多くあるので、ワイン好きさんにはいいかも。
オベルネ(Obernai)
リボーヴィレと同じく村というより町の規模感なので、面白い雑貨屋さんやお土産屋さんがいっぱいあって楽しい。
オベルネの町の中にいるとあまり見えませんが、ここもブドウ畑がせまる町。
ブドウ畑をのぼると町を眺望するスポットがあります。お散歩がてら歩いてのぼってもいいし、観光トレインも丘の上まで行ってくれるので、歩きたい人でも行けますよ!
オベルネのクリスマスマーケットも大々的に開催されます。
他の村々よりも長めで、ストラスブールやコルマールくらいの期間やっていて、助かる。
ストラスブール、コルマールから行ける場所
ストラスブールとコルマールのちょうど中間にあって、どちらからもアクセスできるところを最後に紹介します。
オー=ケニグスブール城(Château du Haut-Kœnigsbourg)
廃墟同然の古城が多いアルザス地方にあって、珍しく修復されたお城です。
12世紀からの歴史を持ち、今のお城は20世紀初めに再建されたお城。
修復はドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の指示だそうですよ。
修復を主導した建築家のちょっとした自己主張があったりします。
ストラスブールとコルマールの中間の街、セレスタの駅前からバスで山をのぼることになります。
城の足元までバスで行けるので、体力に自信がない人も安心。
その他、お城の詳細はこちらの公式HPから確認してください。
セレスタ
オー=ケニグスブール城までのバスが発着する街。
あんまり見栄えのする街並みは残っていないが、世界遺産になっている図書館があったりするので、興味があれば、行ってみるといいかも。
お城とセレスタを周ればちょうど1日観光にピッタリです!
村巡りの注意点
村へ向かうバス
コルマールから小さな町や村へ向かうバスの本数はかなり少ないから注意です。
どのバスもコルマールの駅前バスターミナルから発着しますが、行先によって乗り場が異なります。
クリスマスマーケット
キラキラで、ワクワクで、寒さなんて吹っ飛ぶ楽しい雰囲気!のクリスマスマーケット。
クリスマスマーケットは11月下旬から12月末にかけて順々に始まります。
実は、このマーケットの期間は街、町、村によって大きく異なります。
土日しかやってない村とかも。
行きたい町や村のマーケット開催期間をしっかり調べて日程を組みましょう。
小さな町や村の楽しみ方
ワイン
アルザス地方は白ワインの産地。
アルザス地方を南北に貫く道をワイン街道と呼ぶくらい有名なので、絶対に飲まないと損!
どんなに小さな村でも、ワイナリーがあって、そこでしか飲めない美味しいワインが手に入ります。
町や村を囲むワイン用のブドウ畑が広がる景色は、夏から秋にかけて訪れた私たちの目を楽しませてくれます。
村の巡り方
村を巡るのに一番便利なのはやっぱり、レンタカー。
とは言え、外国で、しかも慣れない右側通行の国をドライブするのは難易度高いですよね。
そんな人にオススメなのが、サイクリング!
自転車なら、バスでの移動が難しい村と村の移動ができたり、気持ちのいいブドウ畑の間を走り抜けたりできますよ。
ブドウ畑はアップダウンが激しいので、借りるのは電動自転車がおすすめ。
車の道は遠回りだけど、アップダウンが少ないので、うまく選んで走ると良い。
町や村の距離があまり離れていないところなら、ブドウ畑の中を隣町まで歩いてみるのも最高です。
コルマールからの車窓
コルマールからストラスブールに戻る電車で、進行方向左側に注目してください。
カイゼルスベルクやリクヴィルといった村々が車窓の遠くに見えるはず!
行く前には見分けがつかなかった車窓が、見分けられるようになっていて、感動すること間違いなし!