ドイツ南西部からオーストリアへ流れるドナウ川。ウィーン近郊のヴァッハウ渓谷は長いドナウ河畔の中でも随一の景勝地です。
ランドマークとなるお城や教会、修道院とそれらを取り巻く小さな町や村。
ゆったり流れるドナウ川やぶどう畑の織りなす景観は、日本では見られない絶景です。
ヴァッハウ渓谷を存分に楽しむためのアトラクション7つをご紹介します。
この記事を読めば
- ヴァッハウ渓谷でなにができるか
- おすすめの周り方
- 観光におすすめのチケット
が分かります。
Contents
ヴァッハウ渓谷の観光
風光明媚なヴァッハウ渓谷を目いっぱい楽しむために、やりたいことは7つ!
- メルク修道院
- ドナウ川クルーズ
- ぶどう畑を散歩
- 河畔をサイクリング
- 城跡までハイキング
- ワインの試飲
- アプリコットジャムの購入
メルク修道院

ヴァッハウ渓谷を観光するうえでのハイライトともいえるのがメルク修道院。
マリーアントワネットがフランスへのお輿入れのときに宿泊しただとか、モーツァルトが演奏したホールがあるとか、歴史的な出来事が多々起こっている興味深い場所。
バロック様式の豪華絢爛な教会、宮殿と見まがうばかりの内装や所蔵品、一番の見どころである図書館を見学できます。
ドナウ川やメルクの町を一望できるテラスからの絶景も必見。
ドナウ川クルーズ
世界遺産に登録されているヴァッハウ渓谷を川から眺められるクルーズは外せません。
定番のクルーズ区間はメルクークレムスの世界遺産区間。両側の岸には宝石のように美しい景色が目白押し。
ゆっくりと流れる川の流れに身を任せて、のんびりするのが最高に気持ちいいのです。
ぶどう畑の散歩

ヴァッハウ渓谷はオーストリア有数のワインの産地でもあります。
川の両側に広がる丘陵地帯には夏には一面緑に染まるぶどう畑が。
私が特におすすめしたいぶどう畑スポットが、ヴァイセンキルヒェン。
段々畑にブドウの木が整然と並び、その向こうには教会とドナウ川を望む絶景を見ながらのハイキングなんて最高じゃないですか?

河畔をサイクリングする
ゆるやかに流れるドナウ川の川沿いをサイクリングするのは、最高に気持ちいい!
ルートを選べば、激しいアップダウンはないので、気負わずにチャレンジすることができます。
自転車だからこそ体感できる自然の美しさを堪能しませんか?
城跡から絶景を眺める

ドナウ川クルーズをしていると丘の上に大小さまざまな城跡が見えるはず。
1か所くらい城までのぼって、栄枯盛衰の跡を見たくありませんか?
特におすすめなのが、デュルンシュタインの町を見下ろす丘の上にある、デュルンシュタイン城跡。
今ではすっかり廃墟と化していますが、その昔、イングランド王リチャード獅子心王が幽閉された場所と言われます。
40分ほどハイキングしたら、そこから見下ろす青い修道院塔とぶどう畑を背景に、蛇行するドナウ川はまさに絵になる景観。
ワインを楽しむ

ドナウ川の両岸にはぶどう畑の広がる丘。ヴァッハウ渓谷の村々にはワイナリーがたくさん。
ワイナリーでの試飲が楽しめるサイクリングツアーもとても楽しそう。
ワイナリーに行けなくても、河畔のどの町にもワイン専門店やホイリゲと呼ばれるワイン居酒屋が数軒あるはず。
ここでしか楽しめないお気に入りのワインをプロに見繕ってもらいましょう。
アプリコット製品の購入

ヴァッハウ渓谷はぶどうの他にアプリコットが名産品。たくさんの果樹園があります。
7月はアプリコットの収穫時期。生のアプリコットが露店に並びます。
8月以降は新鮮なアプリコットは売られなくなりますが、ジャムやリキュールといった加工品はいつでも購入可能。
特産地ならではのアプリコット商品をお土産にいかがでしょう。
評判のいいアプリコット専門店(デュルンシュタイン)
ヴァッハウ渓谷観光のモデルコース
今回は季節や体力、好みに応じて選べるヴァッハウ渓谷おすすめの周り方を3つ作成しました。
定番から、やりたいことを詰め込んだわがままルートまでさまざま。
このモデルコースにご自身の気になるワイナリーやホイリゲ、アプリコット製品のお店なんかを追加して自分だけの大満足プランを作成してください。
1.王道を抑える、鉄板ルート
メルク修道院の見学とクルーズを楽しむ鉄板の観光を行えます。
- Step1メルクへ行くウィーンから鉄道でメルクへ。
- Step2メルク修道院を観光修道院の観光後、メルクの町を散策
- Step3クレムス行きのクルーズ船に乗船メルクの船着き場からクルーズ船に乗船
- Step4クレムス到着クレムスを簡単に散策
- Step5ウィーンへ帰るクレムスから鉄道でウィーンへ帰る
2.城跡散策を追加
鉄板のメルク修道院とクルーズに加え、ぶどう畑の中を散策したり、廃墟のお城を散策するコースです。
- Step1メルクへ行くウィーンから鉄道でメルクへ。
- Step2メルク修道院を観光修道院の観光後、メルクの町を散策
- Step3クレムス行きのクルーズ船に乗船メルクの船着き場からクルーズ船に乗船
- Step4デュルンシュタインで下船デュルンシュタイン城までハイキング
- Step5クレムスへ移動デュルンシュタインからバスで移動
- Step6クレムス到着クレムスを簡単に散策
- Step7ウィーンへ帰るクレムスから鉄道でウィーンへ帰る
3.体力勝負?やりたいこと詰め込みルート
修道院、クルーズにサイクリングや城跡散策もする、体力的にたいへんかもしれないコース。
でも、ヴァッハウ渓谷で楽しめるアクティビティ全部盛りです!
- Step1メルクへ行くウィーンから鉄道でメルクへ。
- Step2メルク修道院を観光修道院の観光後、メルクの町を散策
- Step3クレムス行きのクルーズ船に乗船メルクの船着き場からクルーズ船に乗船
- Step4ヴァイセンキルヒェンで下船ぶどう畑をサイクリングして、デュルンシュタインへ移動。
- Step4デュルンシュタイン到着デュルンシュタイン城までハイキング
- Step5クレムスへ移動デュルンシュタインからクレムスへサイクリング
- Step6クレムス到着レンタサイクルを返却し、クレムスを簡単に散策
- Step7ウィーンへ帰るクレムスから鉄道でウィーンへ帰る
ヴァッハウ渓谷観光に使えるチケット
ニーダーエスタライヒ州カード
4月から翌年3月までの1年間、ヴァッハウ渓谷のあるニーダーライヒ州及び周辺の一部施設を無料で1度ずつ利用できるようになるカード。
ヴァッハウ渓谷を巡るときはもちろん、ウィーン観光でも使える観光スポットが多いので、かなりお得に使えそうです。
大人:83ユーロ
- メルク修道院:16ユーロ→0
- アッグシュタイン城:9.50ユーロ→0
- DDSG ブルーダニューブシッピング(ドナウ川クルーズ):47.00ユーロ→0
- Autofrei unterwegs in der Wachau(バス、対岸へわたるフェリー):12ユーロ
- ヴァッハウ鉄道:27ユーロ
- nextbike:→0
このカードがあれば、24H無料で借りることが可能
- ベルヴェデーレ宮殿:19.50ユーロ
- 国立図書館の州立ホール:11ユーロ
- オペラ座:15ユーロ
- ウィーンの観覧車:14.50ユーロ
ヴァッハウチケット
定番のヴァッハウ渓谷を楽しむために使える便利なチケット。
- ウィーンからヴァッハウ渓谷(メルク・クレムスなど)への鉄道往復
- メルクからクレムスまでのクルーズ代金
- メルク修道院の入場料
大人:85ユーロ
アインファッハ・ラウス・チケット
オーストリア鉄道の普通列車や快速列車、近郊列車などが1日乗り放題になる切符。
日本の青春18きっぷに近いチケットです。
片道切符の場合、ウィーンからメルクまで行くだけで22ユーロくらいかかるので、1日で往復するなら、かなりお得。チケットは2人分からの販売ですが、1人で使ったとしてもお得になります。
大人2人:37ユーロ(以降1人4ユーロ)

