ドイツの黒い森地方。
日本人の定番ドイツ旅行ルートから外れがちな、少しマイナーな場所かもしれません。
そんな黒い森地方で、色々な町へ行き、お城へ行き。丘を歩き、山を登り、滝を眺め…。
黒い森地方の魅力を存分に感じてきた私が、かなり気に入った小さな村、シルタッハ。
紹介するので、見ていってくださ〜い。
この記事は
- ドイツに興味がある方
- 黒い森地方に行ってみたい方
- ドイツ旅行を計画中の方
に向けて書いております。
Contents
シルタッハってどんな町?
美しい川が町の中央を流れる静かな町。
林業や皮なめし業が盛んだったことで、裕福な町だったのか、立派なファサードを持つ家々が広場はもちろん、細い裏道にまで残っています。
ここまで来る観光客はかなりレアのようで、あまり人に出会いませんでした。
こんなに素敵な町角を独り占め。
なんて贅沢なんでしょう。
木組みの家々が残る旧市街を歩いたり、川沿いの散歩道を歩いたり。
とにかくお散歩が楽しい。
山の麓に作られた町のシルタッハ。
旧市街を歩いているだけでも、坂の上り下りがあります。
歩きやすい靴を忘れずに!
シルタッハへの行き方
黒い森地方の奥に隠れるようにひっそりと存在するシルタッハ。
ドイツ旅行の鉄板ルートで訪れる街からアクセスするのはかなり難しい。
ドイツ国内だと、フライブルクやカールスルーエからアクセスするのが便利です。
フランス、アルザス地方のストラスブールやスイスのバーゼルからもアクセス可能です。
- 周囲の街オッフェンブルク(Offenburg)へ行くフライブルクなどの周囲の街からオッフェンブルク(Offenburg)駅へ行きます。
※乗る列車によってはHausachまで直通するのでOffenburgでの下車はいらないです。 - Offenburg駅ホルンベルグ(Hornberg)行きまたは
フロイデンシュタット(Freudenstadt)行きに乗車するホルンベルグ(Hornberg)行きの場合はハウザッハ(Hausach)で乗換が必要。 フロイデンシュタット(Freudenstadt)行き(Hausach方面)の場合はシルタッハ(Schiltach)まで直通。 - Hausach駅フロイデンシュタット(Freudenstadt)行きに乗車するホルンベルグ(Hornberg)行きに乗車した場合は
ハウザッハ(Hausach)でフロイデンシュタット(Freudenstadt)行きに乗り換える必要があります。 - 到着シルタッハ駅(Schiltach)で下車
- フライブルクから
ICE(高速鉄道)、RB(ローカル線)を乗り継いで約1時間半 - カールスルーエから
ICE(高速鉄道)やRE(快速列車)、RB(ローカル線)を乗り継いで1時間半~2時間20分 - バーゼルから
ICE(高速鉄道)、RB(ローカル線)を乗り継いで約2時間15分 - ストラスブールから
RB(ローカル線)を乗り継いで約1時間半
本数が少なく、時間がかかりますが、オッフェンブルクからバス路線もあります。
シルタッハの楽しみ方
とても小さな町なのですが、ミュージアムや丘の上の展望スペースといった時間がかかるところにもぜひ行ってほしいので、3時間は散策時間をとってほしいですね。
美味しい名物ケーキを食べるなら、3時間半くらいでしょうか。
- マルクト広場
- 市庁舎
- 城丘
- ミュージアム
マルクト広場、市庁舎
急な坂道の途中に開かれたマルクト広場。
傾斜が急すぎて、広場というよりも広い交差点でしかないような…。
どこを見ても、木の骨組みとカラフルな雨戸のコントラストが本当に美し可愛い建物で埋め尽くされています。
広場を見下ろす立派な市庁舎は1593年生まれのルネサンス様式育ち。
印象的なファサードの絵は1942年に施されたものだそうですよ。
シルタッハは2度、大きな火災に見舞われた。
1590年の大火のあと、町の再建時には広場に印象的な木骨造りの建物が建設された。
しかしながら、1791年の大火で再度被災し、現在の姿となったのはその後である。
ミュージアム
シルタッハにはいくつかミュージアムがあるのですが、そのうちの2つは入場無料。
展示もさることながら、古い家の内装を見ることができるのも面白い。
マルクト広場のミュージアム
町の歴史博物館。
シルタッハに暮らしていた人々がどのように生計を立てていたのか、当時の暮らしを知ることができるミュージアムです。
無料なので、時間があれば、どうぞ。
バルク・ソーミュージアム
シルタッハの林業やなめし業を支えてきた機械や器具の実物、いまだに現役の水車を見ることができます。
無料。
薬局ミュージアム
1837年から市営薬局として営業していた建物を利用しています。
薬局自体は1985年に閉鎖されましたが、特徴的な内装を残したまま、1989年には博物館として再スタートを切りました。
城丘の展望台
市庁舎の右側、マルクト広場からのびる坂道をどんどん登ると旧市街の裏手の山に登れます。
急な坂道を登らないといけませんが、たどり着いた先には絶景が拡がる~。
その昔は実際に城塞が建っていたようで、その遺構のようなものもなくはないですが、今はただの展望スペースとなっています。
未舗装の道を上がってくることになるので、スニーカー推奨です。
マップ上では展望台へ続く細い道がいくつか書いてありますが、とっても分かりにくいので、このルートが遠回りですが、分かりやすく、歩きやすいです。
名物の「黒い森のさくらんぼケーキ」を食べる
南ドイツの名物デザートのシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(Schwarzwälder Kirschtorte)。
「黒い森のさくらんぼケーキ」を意味するケーキ。
黒い森地方に来たからには食べるしかありません!
洋酒につかったさくらんぼとクリーム、ココアスポンジのマリアージュがたまりませんなぁ。
甘すぎないし、香り高いキルシュが効いていてとっても美味しい!
スポンジがペショペショになるくらい洋酒が染みているので、お酒が苦手な人は食べられないかも。
そして、これ、でっかい。
すごくでっかい。
お昼ご飯代わりに食べたんですが、お腹いっぱいになりました。
シルタッハ近くのかわいい町
せっかく黒い森地方の奥地までやってきたなら、そのまま帰るのは勿体ない!
オッフェンブルクまで戻る道すがら、ゲンゲンバッハ(Gengenbach)に寄ってみるのはいかが?
趣ある旧市街、とっても印象深い教会、町を見下ろすブドウ畑…。
こちらも楽しい町歩きが楽しめる、オススメな町ですよ!