マインツ(Mainz)は、フランクフルトから西へ40kmほど行ったところにあるドイツ西部の都市。
フランクフルトからの1Dayトリップに最適な立地です。
大きな大聖堂と落ち着いた街並みを楽しむ、ゆったりした休日になること間違いなし!
この記事は、
- ドイツ旅行を計画している人、行ってみたい人
- フランクフルトからの日帰り旅行先を探している人
に向けて書いております。
Contents
マインツってどんな街?宗教と歴史の息づく都市
マインツは、古代ローマの植民都市を起源とする歴史ある都市。
ドイツが神聖ローマ帝国と呼ばれていたころには、マインツ大司教がこの地を治めていたことから、教会の影響を今なお感じます。
私がマインツを訪れた際には、当時の荘厳な雰囲気を今に伝える大聖堂や落ち着いた街並みが特に印象的に残りました。
マインツの観光の目玉は教会や博物館。
街歩きももちろん楽しいのですが、室内での観光が充実しているので、雨の日に観光しても良い!
活版印刷を発明したグーテンベルクの生まれた地でもあり、ちょっと世界史をかじった人なら、聞き覚えがある名前ではないでしょうか?
その昔、ドイツが神聖ローマ帝国と呼ばれていた頃の話。
マインツには大司教座が置かれ、マインツ周辺は大司教が治めていました。
マインツの大司教は神聖ローマ皇帝を選ぶ権限をもつ、選帝侯でもあり、とてもとても大きな権力を保持していました。
神聖ローマ皇帝はあの有名なハプスブルク家から選ばれることになっていたのですが、帝国や皇帝とは名ばかりで、実際のところは大小の領邦と呼ばれる小さな貴族が治める土地や自由都市などがたくさん存在していて、統一されていませんでした。
マインツの見どころ、観光スポットは?
- マインツ大聖堂
- グーテンベルグ博物館
- 聖シュテファン教会
マインツ大聖堂
マインツを訪れたなら、マインツ大聖堂の見学は外せません。
マインツのシンボルにして、ドイツ三大大聖堂の一つ。
(他の二つはケルンとトリーアの大聖堂です。)
フランクフルトからマインツへ向かう電車の窓からも見える、とても大きな教会です。
ライン川の向こうにこの大聖堂が見えるといよいよマインツに到着する!と胸がワクワク。
外観から「さすがドイツ三大教会!」という風格をもつマインツ大聖堂ですが、大聖堂に入ると、その大きさや荘厳さに圧倒されます。
ゴシック様式やバロック様式の教会のようなド派手な演出はないのですが、たくさんの彫像があちこちにいたり、天井近くにはイエス・キリストの生涯を描いた、たくさんの宗教画。
神聖性を視覚に暴力的に伝えてきます。
圧倒されて、口を開けて見上げていることしかできませんでした。
教会の奥には回廊がありますので、そちらもぜひ。
グーテンベルグ博物館
活版印刷を発明したグーテンベルクを記念して、印刷物に関するありとあらゆるものを集めました!みたいな博物館。
大聖堂の面する広場のすぐそばにあります。
ドイツの学生さんたちの校外学習の鉄板なのか、たくさんの若い子たちで溢れていました。
グーテンベルク関連や活版印刷が発明される前の中世の手書きの本など、メインとなる展示物の解説はありがたいことにドイツ語と英語の併記。
ドイツ語の解説しかないブースも多かったですが、珍しい本や印刷機器、古い道具など展示物を見ているだけで楽しめました。
実際に当時と同じ方法での印刷術の実演を見るのも面白い。
活版印刷の機械は大きくて大仰なのに、実質的にはただ紙と版を抑えつけるためのものだということにちょっとびっくりしました。
ヨーロッパだけでなく、印刷物、書物関連なら場所や時代を問わず展示されていて、メソポタミアや極東アジア、エジプトなどなど。
浮世絵の印刷方法も展示されていましたよ。
ミュージアムショップも面白いので、ぜひ覗いてみてください。
可愛い柄のレターセットを見つけたのですが、この封筒、柄が全部内側なんですよ。
いやいや、なんで!?
宛名を読む郵便屋さんに配慮したのかなぁ。
15世紀半ば頃にグーテンベルクが活版印刷術を改良した功労者。
活版印刷術と中国からイスラム世界を経由して伝播していた製紙法とが結びついて、本が迅速かつ安価に作られるようになりました。
『四十二行聖書』や贖宥状が印刷され、これは市民への知識の広がりや宗教改革の広がりに貢献したと言われます。
聖シュテファン教会
大聖堂と並んでぜひ行ってほしい教会がこの聖シュテファン教会。
シャガール監修のステンドグラスが見事な教会です。
教会に入るとその空間に圧倒されること間違いなし!
教会内部が青い光で満たされていて、静謐という言葉がピッタリです。
教会奥の中庭とそれを囲む回廊も素敵なので、忘れずに!
大聖堂がある場所からは少し離れますが、絶対行ってくださいね。坂の途中にあるので、歩いて登るのが大変ではありますが、行ってくださいね。
歩行者信号
ドイツの歩行者信号はその土地にゆかりのある人物やキャラクターがいることが多いのですが、ここマインツもそう。
「ドイツ人なら知らない人はいない!」と、マインツで出会ったお姉さまに言われたキャラクター。
変な声がチャームポイントらしいです。
場所は内緒にしておくので、探してみてください。
(どこだったか、正確に覚えていないのは内緒である)
旧市街の街歩き
パン屋さんやカフェ、雑貨屋さんなどなど。つい足を止めたくなってしまうお店がそこかしこに。
シックで落ち着いた雰囲気ある街並みとお気に入り探し。とっても楽しいです。
まだまだヨーロッパ旅行の序盤だった私は物を増やすわけにいかなかったので、欲求を抑えるのに苦労しました。
マインツへの行き方は?
フランクフルトからマインツ中央駅まではSバーン(近郊列車)やRE(快速列車)などで30分〜40分。
マインツ中央駅が最も大きい駅ですが、街の中心部まではローミッシェス・テアター駅(Römisches Theater)や対岸のマインツ・カステル駅(Mainz-Kastel)からもアクセスできます。
ご自身の使う路線や電車によって停まる駅や通る線が違うので、使いやすい駅で下車されるといいでしょう。