バルト三国(リトアニア・ラトビア・エストニア)は、ヨーロッパの中でもまだまだ「穴場」と言えるエリア。
似ているけれど、それぞれ違った魅力を持つ国々をまとめて周遊できるのがお得ですよね。
「何日あれば回れる?」「移動はどうする?」といった旅の疑問にお答えします!
この記事では、バルト三国を効率よく周遊できるモデルコースを、日数別に詳しく紹介!
さらに、移動方法や見どころ情報、旅のコツもまとめました。
Contents
はじめに|バルト三国ってどんなところ?

ヨーロッパの北東部に位置する3つの国、リトアニア、ラトビア、エストニアの3国を総称して「バルト三国」と呼ばれています。
古くから周囲の強国に翻弄されてきた歴史を持つ地域で、以前はソビエト連邦の一部を構成していました。
激動の歴史を持つ地域ですが、3国とも首都が世界遺産に登録されるくらい美しい街で、観光にオススメな国。
イタリアやフランスのような西欧の国々よりも物価が安いので、円安の今でも旅行しやすいです。
また、食べ物があまり高くないのに、美味しいのが嬉しい!
プランを立てるときに絶対に守ってほしいのが、周る順番!
- リトアニア
- ラトビア
- エストニア
南から北へ巡ってください。
この順番がそれぞれの首都を楽しむための黄金順です!

バルト三国旅行におすすめの季節はいつ?
北海道よりも北に位置するバルト三国には、はっきりとした四季があり、訪れる季節によってまったく異なった顔を見せてくれます。
ベストシーズンは初夏〜秋(5月〜9月)

天気が安定していて、過ごしやすい気温なのが、この時期。
日照時間も長いので観光するにはもってこいの季節です。
- 観光しやすい気温
- 長い日照時間
- フェスティバルシーズン(特に6~7月)
冬(12月〜2月)のバルト三国も魅力あり

バルト三国の冬は寒い。
寒いけれど、ライトアップされた中世の街で開催されるクリスマスマーケットは格別!
夕方3時頃には薄暗いので、観光にはあまり向きませんが、ライトアップされた幻想的な街を歩けます。
- クリスマスマーケットが美しい
- 雪景色の旧市街が幻想的
- ただし極寒&日照時間は短いので注意
1月にはクリスマスマーケットも終わって、ただの寒いシーズンなので、できれば避けましょう。
春・秋(3月〜4月、10月〜11月)は穴場シーズン
この時期は観光オフシーズン。観光客が少なくて、ゆっくり満喫できます。
航空券もホテルも安く確保できるのも嬉しい!
ただし、天気が不安定で気温が低い時期なので、それらの対策は必須です。
- 観光客が少ないので静かに楽しめる
- 物価もやや安め
- ただし天気は不安定
バルト三国周遊は何日必要?【日数別モデルコース】

5日間:主要都市だけサクッと!初心者向け基本コース
バルト三国の首都を効率よく巡る短期プランです。
駆け足になりますが、3つの首都の美しさを楽しめます。
- ヴィリニュス
- リガ
- タリン
-
0日目成田空港出発
- 深夜、成田空港出発
- 宿泊地:機内泊
- 移動手段:飛行機(成田→ヴィリニュス)
- 所要時間:成田からヴィリニュスまで約13〜15時間(乗継含む)
-
1日目ヴィリニュス到着、旧市街散策
- 宿泊地:ヴィリニュス
- 移動手段:空港から市内へはタクシーまたはバス
-
2日目ヴィリニュス観光、リガへ移動
- 宿泊地:リガ
- 移動手段:長距離バス(ヴィリニュス→リガ、約4〜5時間)
-
3日目リガ旧市街観光、タリンへ移動
- 宿泊地:タリン
- 移動手段:長距離バス(リガ→タリン、約4〜5時間)
-
4日目タリン旧市街観光、帰国便搭乗
- 宿泊地:機内泊
- 移動手段:市内は徒歩または公共交通機関、夜に空港へ移動し、帰国便に搭乗
-
5日目帰国
- 夕方、成田空港到着
7日間:人気スポットとじっくり!王道コース
主要都市に加えて、各国の代表的な観光地を巡るスタンダードプランです。
- ヴィリニュス
- トラカイ城
- 十字架の丘
- リガ
- シグルダ
- タリン
-
0日目成田空港出発
- 深夜、成田空港出発
- 宿泊地:機内泊
- 移動手段:飛行機(成田→ヴィリニュス)
- 所要時間:成田からヴィリニュスまで約13〜15時間(乗継含む)
-
1日目ヴィリニュス到着、旧市街散策
- 宿泊地:ヴィリニュス
- 移動手段:空港から市内へはタクシーまたはバス
-
2日目ヴィリニュス観光、トラカイ城観光
- 宿泊地:ヴィリニュス
- 移動手段:市内は徒歩または公共交通機関、トラカイへはバスまたはツアー
-
3日目シャウレイ(十字架の丘)経由でリガへ移動
- 宿泊地:リガ
- 移動手段:バスまたは鉄道(ヴィリニュス→シャウレイ→リガ)
-
4日目リガ旧市街観光
- 宿泊地:リガ
- 移動手段:市内は徒歩または公共交通機関
-
5日目シグルダ日帰り観光
- 宿泊地:リガ
- 移動手段:電車、バスまたはツアー(リガ→シグルダ→リガ)
-
6日目リガからタリンへ移動、旧市街散策
- 宿泊地:タリン
- 移動手段:長距離バス(リガ→タリン、約4〜5時間)
-
7日目タリン観光、帰国便搭乗
- 宿泊地:機内泊
- 移動手段:市内は徒歩または公共交通機関、夜に空港へ移動し、帰国便に搭乗
-
8日目帰国
- 夕方、成田空港到着
10日間:のんびり周遊&穴場スポットも!贅沢コース
各国の主要都市に加えて、郊外の観光地や自然スポットも巡る充実のプランです。
全体的にゆったり巡ることができる旅程です。
- ヴィリニュス
- トラカイ城
- カウナス
- 十字架の丘
- リガ
- シグルダ
- タリン
-
0日目成田空港出発
- 深夜、成田空港出発
-
1日目ヴィリニュス到着、旧市街散策
- 宿泊地:ヴィリニュス
- 移動手段:飛行機(成田→ヴィリニュス)、空港から市内へはタクシーまたはバス
- 所要時間:成田からヴィリニュスまで約13〜15時間(乗継含む)
-
2日目ヴィリニュス観光
- 宿泊地:ヴィリニュス
- 移動手段:市内は徒歩または公共交通機関
-
3日目トラカイ城&カウナス日帰り観光
- 宿泊地:ヴィリニュス
- 移動手段:電車、バスまたはツアー(ヴィリニュス→トラカイ→カウナス→ヴィリニュス)
-
4日目シャウレイ(十字架の丘)経由でリガへ移動
- 宿泊地:リガ
- 移動手段:バスまたは鉄道(ヴィリニュス→シャウレイ→リガ)
-
5日目リガ旧市街観光
- 宿泊地:リガ
- 移動手段:市内は徒歩または公共交通機関
-
6日目シグルダ日帰り観光
- 宿泊地:リガ
- 移動手段:バスまたはツアー(リガ→シグルダ→リガ)
-
7日目リガからタリンへ移動
- 宿泊地:タリン
- 移動手段:長距離バス(リガ→タリン、約4〜5時間)
- 到着後、タリン旧市街を軽く散策
-
8日目タリン旧市街観光
- 宿泊地:タリン
- 移動手段:市内は徒歩または公共交通機関
-
9日目タリン自由行動&お土産購入、帰国便搭乗
- 宿泊地:機内泊
- 移動手段:市内は徒歩または公共交通機関、夜に空港へ移動し、帰国便に搭乗
-
10日目帰国
- 夕方、成田空港到着
周遊におすすめの移動手段とチケット手配
バルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニア)を周遊する際の移動手段について、整理しました。
移動手段 | 所要時間 | 料金 | 運行頻度 | 特徴 | 予約サイト |
長距離バス | 長い | 安い | 多い | 安価で快適。Wi-Fiや電源あり。国境越えもスムーズ。 | 予約する |
鉄道 | 長い | 高い | 少ない | 国境越えには不向き。鉄道好き向け。 | 予約する |
飛行機 | 短い | 高い | 少ない | 最速の移動手段。早朝・深夜便あり。 | 予約する |
長距離バス:LuxExpressやFlixBusの活用

バルト三国の主要都市間の移動には、Lux ExpressやFlix Busなどの長距離バスが便利です。
- ヴィリニュス → リガ: 所要時間約4時間、料金は約€15〜。
- リガ → タリン: 所要時間約4時間、料金は約€15〜。
- ヴィリニュス → タリン: 所要時間約9時間、料金は約€23〜。
特にLux Expressのバスは、各座席にモニター、USB充電ポート、無料Wi-Fi、コーヒーサービスなどが備わっており、快適な移動が可能です。
列車で国境を越える

バルト三国間の鉄道網はあまり発達していませんが、鉄道での移動も可能です。
- ヴィリニュス → リガ: 所要時間約6時間、料金は€24〜。
- リガ → タリン: 所要時間約4時間、料金は€30.50〜。
- ビリニュス→タリン:所要時間約10時間半、料金は€39~。
ただし、運行本数が少なく、所要時間も長く、おまけにエストニアとラトビアの国境の街(バルガ)では乗り換えが必要となります。
鉄道を利用する際は事前にしっかりスケジュールを確認して、予約することをおすすめします。
鉄道を利用してみたい!という方以外は長距離バスでの移動がベターです。
飛行機移動もあり?短時間で周遊したい人向け
時間を節約したい場合、エア・バルチック(airBaltic)を利用した空路移動も検討できます。
- ヴィリニュス → リガ: 所要時間約50分、料金は€33〜。
- リガ → タリン: 所要時間約1時間、料金は€33〜。
- ビリニュス→タリン:所要時間約2時間半、料金は€39~。
ただし、空港へのアクセスや搭乗手続きの時間を考慮すると、全体の所要時間はバスと大きく変わらない場合もあります。
国境越えの注意点
バルト三国はシェンゲン協定加盟国のため、通常、国境でのパスポートチェックはありません。

バルト三国|主要な見どころガイド
リトアニア
リトアニアは、13世紀に成立したリトアニア大公国を起源とし、14世紀にはヨーロッパ最大級の領土を誇りました。
16世紀にはポーランドと連合し、ポーランド・リトアニア共和国を形成。
その後、ロシア帝国やソビエト連邦の支配を経て、1990年に独立を回復しました。
ヴィリニュス
リトアニアの首都ヴィリニュスの旧市街は、ゴシック、ルネサンス、バロックなど様々な建築様式が混在する美しい街並み。
ユネスコの世界遺産に登録されています。

- ゲディミナス城
- 夜明けの門
- 聖ペテロ&パウロ教会
- ヴィリニュス大聖堂
- ウジュピス地区
トラカイ城
ヴィリニュス郊外あるトラカイ城。
ヴィリニュスから約30分の距離にあるこの城は、湖に浮かぶように建てられた中世の城で、美しい赤レンガの外観と湖面のコントラストが絵になります。

十字架の丘
リトアニア北部にある「十字架の丘」も有名です。
シャウレイ近郊に位置する十字架の丘は、無数の十字架が立ち並ぶ神聖な場所で、リトアニア人の信仰と抵抗の象徴とされています。
カウナス
リトアニア第2の都市カウナスは、13世紀に建てられたカウナス城や、第二次世界大戦中に多くのユダヤ人を救った杉原千畝の記念館など、歴史的な見どころが豊富です。


ラトビア
ラトビアは、13世紀にドイツ騎士団の支配を受け、その後スウェーデンやロシア帝国の統治を経ました。
20世紀には独立を果たすも、ソビエト連邦に併合され、1991年に再独立を宣言しました。
リガ
「バルトのパリ」と称されるラトビアの首都リガ。
美しい建築群を街歩きで楽しみましょう。


目に鮮やかなビビットカラーでびっくりしちゃう教会もあります。
- リガ大聖堂
- 聖ペテロ教会
- アール・ヌーヴォー地区
- 中央市場
- ブラックヘッド ハウス
- Riga Nativity of Christ Orthodox Cathedral
- Holy Trinity Church
シグルダ
リガから60㎞ほど北東に位置する都市。
ラトビアのスイスとも呼ばれるガウヤ川近くの町です。
川と森が織りなすガウヤ渓谷、お城、洞窟など面白い体験ができます。電車で直行便があるので、個人旅行でも気軽に行けます。
エストニア
バルト三国の周遊旅行なら、絶対に最後に行ってほしいのが、エストニアです!
エストニアは、13世紀にデンマークの支配を受け、その後スウェーデンやロシア帝国の統治を経ました。
20世紀には独立を果たすも、ソビエト連邦に併合され、1991年に再独立を宣言しました。
タリン

バルト三国の首都の中で一番美しくて、可愛くて、楽しいのが、タリン!
童話の世界のような旧市街が残るタリン。夜のライトアップも感動的です!

結論|バルト三国周遊は女子旅に最適!

バルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニア)は、女子旅にぴったりの魅力が詰まったエリア!
- 中世の面影を残す美しい街並み
- 手仕事の温もりを感じる雑貨
- リーズナブルな物価
- 心温まるグルメ
- 安心して過ごせる治安の良さ


次の長期休暇は、歴史と文化、ショッピング、グルメ、そして安全性を兼ね備えたバルト三国で、心に残る旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
十字架の丘はラトビアの首都、リガの方が近いです。
リガから出発する日帰りツアーで、リトアニアの「十字架の丘」とラトビアの「ルンダーレ宮殿」「バウスカ城」を一度に巡ることができるものがあります。このツアーでは、歴史的な名所を効率よく訪れることができ、文化と自然の魅力を同時に体験できます。
ツアーの詳細を見る![]()