ヨーロッパの北部に位置する小さな国。エストニア。
皆さんはご存知ですか?
この国の首都、タリンがとっても可愛い町並みで、女子旅にピッタリだということ。
治安もよく、物価もあまり高くないタリンは、海外旅行初心者さんにもオススメ!
観光名所とモデルコース
タリンは旧市街が世界遺産に登録されている、歴史深い都市。
中世からの「可愛い!」がギュギュっと凝縮された街並み散歩は、女子ウケ間違いなし!
1日でタリンを満喫するためのモデルコースを名所解説とともにご紹介します。
ぜひぜひ参考にしてください。
ヴィル門
タリンの旧市街の入口に建つ門。
今は2つの塔が残っているだけで、門としての役割は果たしていませんが、タリンの旧市街散策を始めるなら、やっぱりこの門から入場してほしい!
これから始まる中世への旅に心が高鳴るはず。
城壁散歩
ヴィル門を入って右へ。
ムーリヴァヘ通りを城壁に沿って歩くと、ヘレマン塔が見えてきます。
ヘレマン塔の階段を上がれば、城壁の上を歩くことができるんです!
中世騎士の気分を味わうならここが最適!
あまり見晴らしは良くないので、上から綺麗な景色を見たい人はここよりも、後述の展望台の方がオススメです。
カタリーナの小径
城壁を散策しを終えたら、カタリーナの小径を進みましょう。
タリンの旧市街一美しいと言われるこの道は、中世の頃から変わっていないのだとか。
数百年前から変わらない、風情ある小径にドキドキが止まりません。
今はアーティストさんたちの工房が、たくさん入居しています。
覗くだけで楽しいですし、世界に一つだけのお気に入りの品が見つかるかも!?
市議会薬局(Raeapteek)
いよいよ街の中心部に近づいてきました。
広場へ行く前に、立ち寄ってほしいのが、ここ。
ヨーロッパ最古の、現役で営業している薬局と言われています。
なんと、1422年から、およそ600年もこの場所で営業し続けています。
当時の日本は室町時代。歴史の長さにビックリですね。
中はさすがの風格。
奥には、かつて使われていた道具や薬の材料などが展示されていて、博物館としての側面も持っています。
旧市庁舎、ラエコヤ広場
お待たせしました。
街の中心、ラエコヤ広場にやってきました。
特徴的な高い塔を持つ旧市庁舎が目印です。
12月になるとこの広場には、大きなクリスマスツリーが立てられ、盛大にクリスマスマーケットが開催されます。
ラエコヤ広場の石畳には歴史の跡が残されています。
井戸の跡や計量所の跡には、丸い石がはまっていて目印になっています。
方角が彫られた丸い石もあり、そこからは、タリンを代表する教会の尖塔4つすべてを見渡すことができます。
旧市庁舎の中は見学可能。
極彩色の柱が美しいメインホールや、壁画や長椅子といった見どころがある議会の間などに入ることができます。
14世紀から連綿と続いてきた歴史の一幕を見るようで、面白いですよ。
Reichmann House
タリンを代表するアールヌーボー建築がこちら。ライヒマンハウスです。
曲線を多用した装飾やパステルカラーの外観が見事です。
ライヒマンハウスの見どころの一つが、双眼鏡をのぞくこの男。
「のぞき見トム」と呼ばれる彼は、実在の人物で、隣家の女性を常々覗いていたとか、いないとか?
ピック・ヤルグ(Pikk Jalg)通り
ここまではタリンの下町を巡ってきましたが、次は丘の上を目指します。
三角屋根の塔、Pika Jala Väravatornの下をくぐって坂を上ります。
通りの名前であるPikk Jalgとは「長い足」という意味だそう。
夏のような気候の良い時期には、ここで絵を描くアーティストさんに出会うことができます。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
坂をのぼりきった先にあるのが、タリンで一番大きな教会。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂。
ロシア正教の聖堂なので、頭上にはかわいい玉ねぎ屋根が乗っかっています。
内部は陽の光があまり入らず、極彩色に飾られた神聖で厳かな雰囲気が感じられます。
カトリックの教会とは大きく異なる雰囲気や装飾が、興味深く感じられるはず。
トームペア城、のっぽのヘルマン
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の前にあるのがトームペア城。
現在は国会議事堂として使用されています。
春~秋の期間には毎週金曜日に無料のガイドツアーが開催されています。
滞在期間にツアーが開催されるなら、ぜひ予約して参加してみてください!
コフトウッツァ展望台
トームペア城から少し歩くと、旧市街のオレンジ屋根が見渡せるコフトウッツァ展望台に到着します。
「ああ、タリンに来てよかったな」と思うこと請け合いです。
可愛らしいカモメさんが常駐しています。
パットクリ展望台
旧市街の裏側、公園や駅の方角を広く見渡せるパックトリ展望台。
三角屋根の塔と聖オラフ教会が連なって見える、この景色が大好き。
マーケット(Balti Jaama Turg)
パックトリ展望台から階段をおりて、公園、駅をわたっていくと、Balti Jaama Turgというマーケットに到着。
スーパーやチョコレート屋さん、パン屋さんといったご当地の新鮮な食料品を調達できる場所。
ちょっとした食事やお土産を買うにもとっても便利。
アンティークや古道具、古着が好きな人は2階のフロアがとっても楽しいはずです。
Town Wall: Nunna, Sauna and Kuldjala Tower
旧市街の北西部には、いくつかの塔と城壁が保存されています。
タリンの在りし日を思いながら、城壁を歩くことができますよ。
聖オラフ教会
美しいタリンの景観の立役者。旧市街で最も背の高い尖塔をもつ教会。
258段の階段をのぼれば、その尖塔からタリンを見下ろすことができます。
太っちょマルガレータ
旧市街の北の入口に立つ、丸っこいシルエットがかわいい塔。
塔の内部は海洋博物館になっています。
航海の歴史に関する展示や、昔の船の一部など興味深い展示がいっぱい。
カフェとミュージアムショップは無料で入れるので、のぞいてみるといいですよ。
タリンの必見スポットをご紹介しました。
タリンは決して大きな街ではありませんが、気の向くままに歩いてみたり、気になるお店をのぞいたり、カフェやレストランで美味しいものを食べたりして、タリンを満喫してくださいね!
タリンのグルメ
おすすめレストラン
III Draakon
旧市庁舎の地下にある酒場。
タイムスリップか、異世界転生でもしたかのような気分が味わえます。
ソーセージやスープといった料理があるものの、あまりお腹にたまるものは提供されていません。
あくまでも雰囲気を楽しむためのお店としてご利用くださいね。
オルデハンザ
中世の雰囲気がある酒場で、しっかりご飯を食べたいなら、こちらがオススメ。
OldeHansaRestaurantのYoutubeチャンネルより引用
III Draakonよりもお高いお値段設定ですが、メニューも多く、楽しいです。
しっかり時代考証されたレシピは、近代になってから普及したトマトやじゃがいもが使われていないし、肉はジビエが中心。
木~土曜日の夜(18:00~21:00)には、中世の吟遊詩人に扮した音楽家たちによる演奏会が開かれます。
メニューや予約はこちらのボタンからどうぞ。
Restaurant Rataskaevu 16
タリン屈指の人気レストラン。
お手頃価格で美味しいし、彩りのいいご飯が食べられます。
おすすめカフェ
ピエール・ショコラテリエ(Pierre Chocolaterie)
職人たちの中庭と呼ばれる、小さな工房やお店が集まったエリアにある小さなカフェ。
気候の良い季節なら、中庭のテラス席でのんびりすると気持ちいいに違いありません。
マイアスモック(Cafe Maiasmokk)
タリンで一番雰囲気の良いカフェです!(私見)
ケーキ類はお値段高めですが、ドリンクはお手頃価格で助かりました。
セルフサービスなので、注文や受け取り、清算はカウンターです。
お席を確保してから、注文にいくといいですよ。
落ち着いた雰囲気のいいカフェでゆったり休憩。
至福のときを楽しんで。
Pub Kompressor
パブと銘打っていますが、メインはパンケーキを出すカフェの雰囲気です。
パンケーキというか、見た目はクレープですが、ボリュームがあるので、お腹がけっこう膨れます。
たぶん女子なら、これでお昼ご飯になります。
スイーツ系も食事系もあるので、時間帯や趣向に合わせて使ってください。
半セルフサービスなので、注文はカウンターでします。
ドリンクは注文時にカウンターで受け取り。
パンケーキはテーブルまで店員さんが運んできてくれます。
- RØST Bakery
https://maps.app.goo.gl/tra7oxzPGUDwkc3g7
少しお高めですが、シナモンロールが絶品です。 - Muhu Pagarid Balti jaama turg
https://maps.app.goo.gl/7HbGfQXbruhc2Zh86
マーケットに入っている、素朴なパンが並ぶベーカリー。
タリンへのアクセス
タリンまで行くには、飛行機、バス、フェリーとさまざまな方法があります。
どこから行くかで、最適解が異なります。
ご自身の旅行プランに合わせて選んでください。
バスターミナルや空港から旧市街やホテルまでの行き方は、グーグルマップが正確かつ分かりやすくて便利です。
インターネット環境の準備は必須です!
バス
隣国、ラトビアからタリンに向かう場合はバスがオススメ。
街の郊外にあるバスターミナルに到着しますので、旧市街までは路面電車が分かりやすくて便利です。
フェリー
対岸の国、フィンランドのヘルシンキから行くなら、フェリーが便利。
タリンの旧市街近くにフェリーターミナルがあるので、到着してからスムーズに観光することができます。
ヘルシンキからタリンへは片道2時間程度なので、日帰り旅行もできちゃいます。
飛行機
日本など、エストニアの隣国以外から向かうなら、飛行機が便利。
タリン空港は比較的街の近くに位置する小さな国際空港です。
日本からの直行便は就航していないので、ヨーロッパ内などで乗継が必要になります。
空港から旧市街まではバス、トラムがあります。
タリンのお土産
羊毛雑貨、木工雑貨
センスのいい雑貨がたくさんのタリン。
旧市街にはセレクトショップや民族衣装のお店、羊毛や木工の雑貨屋さんなどお土産に最適な品々が買えるお店が目白押し。
オススメのお店をいくつかご紹介します。
- Oma Asi Design Store
https://maps.app.goo.gl/xmnfzqYZcujZGzqZA - Eesti Käsitöö ”Kaarmann”
https://maps.app.goo.gl/uhZdF9kW6rc2BfNa7 - Estonian House
https://maps.app.goo.gl/RexQnuk1rAqKigoR8 - 職人たちの中庭
https://maps.app.goo.gl/hbggcuQjkxNMkTMW7
ニットを買うのではなく、毛糸を買って自分で編みたい!という方にオススメなのがこちらの手芸店。
あまり旧市街から離れていないし、それぞれのお店が近くにあるので、どっちにも行ってみて!
マクス・マンテル
お砂糖やスパイスでアーモンドをコーティングしたお菓子。
可愛くて軽いので、お土産にピッタリでは??
旧市街のあちらこちらに屋台が出ていて、ここで買えます。
シナモンシュガー、スパイスの利いた味、ピザ味などなど、多種多様な味があります。
試食させてもらえるので、自分好みの味を見つけてみては?
黒パン
エストニアでよく食べられているのが、このびっくりするほど黒いパン。
ライ麦で作られており、酸っぱい味、しっかりした噛み応えが特徴です。
滋味深く、バターやチーズなしでもとっても美味しいですよ!
日本だとドイツパンのくくりで売られているパンに近いです。
レストランの付け合わせでよく出てくるので、気に入った人はお土産にいかがでしょうか。
タリンのおすすめホテル
私がタリン旅行で利用して、全力で推せるホテルが、Citybox Tallinn City Center。
旧市街から徒歩10分で観光にとっても便利!
フェリーターミナルにも近いので、フィンランドから訪れる方にはかなりオススメです。
ホテルの客室はシンプルですが、とても清潔で快適。
テレビ、冷蔵庫、ポットやコーヒーのサービスはありませんが、共有のキッチンがついているので、そこで簡単な調理は可能です。
サービスを簡素化した分お値段が抑えめで、コスパのいいホテル。