ヴェローナという町を知っていますか?
イタリア北部にある町なのですが、シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』の舞台として知っている方も多いかもしれませんね。
そんな程度の前知識で行ってみたら、イタリアの深い歴史の潮流に沈むことになりました。
魅力満載な街だったので、ぜひぜひ紹介させてくださいな。
Contents
ヴェローナってこんな街
イタリアらしい赤っぽいレンガで出来た壁やセピア色の屋根が並ぶ趣ある旧市街が自慢の街。
今でも現役の古代ローマ時代の円形闘技場が残っていて、とんでもなく長い歴史を持っていう街なんです。
中世のまま時を止めたような旧市街は世界文化遺産に登録されています。
日本人にはシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の舞台になった街といった方が通じるかもしれませんね。
見どころが多い街ですが、規模はあまり大きくないので、まるっと一日観光すれば満足できる規模感です。
観光スポットに入場せず、ざっくりと見て、巡るだけなら、おそらく半日でも観光できます。
しかし、カトリック教会の美しい教会美術を鑑賞したり、夕焼けの街を見下ろしたりと、じっくり1日かけてヴェローナの街を楽しんでほしいなというのが本音です。
ヴェローナへの行き方
ヴェローナへのアクセスは結構簡単。
イタリア北部の主要都市や中部のフィレンツェから鉄道で2時間足らずで到着できるので、イタリア旅行に組み込みやすいはず!
ヴェローナへは長距離バスでの移動も可能です。
所要時間は鉄道に敵いませんが、事前に予約をすれば鉄道よりもかなり安く行けるかもしれないです。
ヴェローナの鉄道駅から旧市街の中心部までは2kmほど離れているので、バスに乗っていった方がいいでしょう。
バスのチケットはバスターミナルの島に自動券売機が設置されているので、そこで買います。
バスのチケットを買えるアプリやほかのチケット売り場はこちらのヴェローナの公共交通HPで確認してください。
ヴェローナと『ロミオとジュリエット』
ヴェローナは、英劇作家のシェイクスピア作の『ロミオとジュリエット』の舞台として知られていますよね。
ヴェローナの旧市街にある、ジュリエットの家をイメージして造られた「ジュリエットの家」にあるジュリエット像やバルコニーは観光客に大人気!
9時の営業開始とほぼ同時に行って、この人出。
人気っぷりがよく分かりました。
他人の入らないジュリエット像の写真がなっかなか撮れぬ!!
みんなやりたいことは同じなので、譲り合いながら、ジュリエット像の胸を触る写真を撮っていました。
(文字で書くとえらく変態チック…)
ヴェローナの対立する家門出身の若い男女、ロミオとジュリエットが許されぬ恋に落ちる。
なんやかんやあって、ロミオは追放、ジュリエットは他の男と結婚させられそうになる。
二人の密かな結婚に立ち会っていた修道士の知恵を借り、ジュリエットは仮死の毒を飲み、死んだと欺くことでロミオとともに生きていくことにする。
しかし、ロミオはジュリエットが本当に死んでしまったと誤解し、彼女の墓の側で服毒自殺。そして、目覚めたジュリエットもロミオの死を知り、後を追ってしまう。
ことの顛末を知った両家はようやく和解するのでした。
ヴェローナの主要な観光スポット
ヴェローナにはジュリエットの家以外にもたくさんの観光スポットがあります。
アレーナ・ディ・ヴェローナ(Arena di Verona)
この古代ローマの円形闘技場は、歴史的な建造物として知られ、夏にはオペラやコンサートが開催されます。
鉄道駅から旧市街へ向かうと、この遺跡の前でバスをおりることになります。
まさに、ヴェローナのシンボルにふさわしい風格ある建築物が出迎えてくれます。
ジュゼッペ=マッシーニ通り(Via Giuseppe Mazzini)
円形闘技場から街の中心部、エルベ広場やジュリエットの家に向かう道です。
両側にはブランドショップやチョコレート、ジェラートといった美味しいものを売るお店が並んでいて、そぞろ歩きをするだけで楽しい通り。
エルベ広場(Piazza delle Erbe)
街の中心となっている広場。この広場を囲む建物の壁には絵が描かれていて、芸術の国、イタリアを実感します。
ただで、芸術鑑賞。ありがとうございます。
カフェやレストラン、お土産屋さんやブティックが並んでいるので、見て周っても、休憩してもいい場所です。
カステル・サン・ピエトロ広場(Piazzale Castel S. Pietro)
旧市街を見下ろす丘の上に建つお城の前庭です。
ここから見える、川と旧市街が作る景色はまさしく絶景と呼ぶにふさわしいもの。
丘の上までは階段で行く方法とケーブルカーで行く方法があります。
足腰が不安な人はケーブルカーを使ってください。
夕焼けに照らされながら、ピザとワインを仲間と食べるイタリア人。
絶対サイコーやん!
教会
ヴェローナには立派な教会がたくさんあります。
さすが、カトリックの総本家イタリア!と、感嘆の声がもれてしまうはず。
ただ、教会ってたいてい無料で中には入れて、任意の額を寄付するというスタイルが多いのですが、ヴェローナの教会はだいたい有料なんですよねぇ。
日曜日の午前中はミサの時間なので、無料開放されています。
ただ、ミサは信者の方々のためのものなので、写真バシャバシャ撮ったり、ぐるぐる見て周ったりはできません。
カステルヴェッキオ博物館
もともとお城だった建物を博物館に転用しているので、展示ももちろんですが、建物の散策という面でもとても楽しめます。
中世の時代からの美術品が多数収蔵されています。
建築に詳しい妹曰く、現代建築としても有名で、展示物と窓から入ってくる光が計算されていて、エモいのだとか…。
私にはよく分かりませんでしたが。
城壁の上にものぼれて、景色も良く見えます。
ヴェローナの名物
イタリアには地方ごとに数えきれないほどパスタの種類があります。
そして、そのどれもが美味しいから、イタリア旅行はやめられない!
コシがあって、噛み応え抜群で、とっても美味しかった!
そして、すごくお腹がふくれる!
イタリアでパスタは前菜扱いなのですが、このあとにメイン料理なんて無理でした。
メイン料理を頼まなくても嫌な顔されなくて良かった。
ヴェローナのおすすめレストラン
私が行ったのは、「Trattoria Arco dei Gavi(ガヴィ門)」というご当地のごはんが食べられるレストラン。
人気店のようで、昼食には遅めの時間に行ったのに、テラスの1席しか空いてなく、ギリギリ入れてもらえました。
予約していった方がいいかもしれませんね。
パスタと炭酸水を注文して、16ユーロでした。
(当時のレートで約2,500円)
ヴェローナに行くモデルプラン
ヴェローナに立ち寄るイタリア旅行をするなら、こんなプランはいかがでしょう?
ヴェネツィアとミラノに合わせて、ヴェローナを楽しむプランです。
- 1日目日本→ヴェネツィアヨーロッパで乗継をして、ヴェネツィア空港へ
ヴェネツィア泊 - 2日目ヴェネツィア観光ヴェネツィア泊
- 3日目ヴェネツィア→ヴェローナ鉄道でヴェネツィアからヴェローナへ移動
ヴェローナ泊 - 4日目ヴェローナ→ミラノ鉄道でヴェローナからミラノへ移動
ミラノ泊 - 5日目ミラノ観光ミラノ泊
- 6日目ミラノ→日本ミラノ空港から日本へ出発
- 7日目帰国
まとめ
ヴェローナは歴史と文化、美食にワイン、イタリアらしいイタリアが楽しめる魅力的な街です。
イタリア旅行を計画される際には、ヴェローナをお忘れなく。