「ウズベキスタンに行ってみたいけど、危ない国かな?」
そんな不安を持っている方も多いかもしれません。
実際に旅してみて感じた、ウズベキスタンの治安の実感や注意点、女性一人旅のコツをまとめました。
トラブルを避けるポイントや、実際に役立った防犯グッズなども紹介するので、ぜひ安心して旅立つ参考にしてください。
筆者のウズベキスタン旅
- 2024年10月に旅行
- 30代女の一人旅
- 個人手配
Contents
ウズベキスタンの治安は大丈夫?基本情報と現状まとめ
ウズベキスタンに行ったと話すと、かなりの確率で「危なくないの?」と聞かれます。
確かに「スタン」と名前のつく国には、アフガニスタンのように治安が不安定で、気軽に渡航できない国もあります。

外務省の危険レベルは?【2025年最新】
外務省が発表しているウズベキスタンの危険情報(2025年4月時点)によると、ほとんどの地域が「レベル1:十分注意してください」となっています。
これは、インドやインドネシア、メキシコなどと同レベルの警戒度です。
一方で、韓国や台湾、フランス、イタリアといった人気旅行先は「レベル0」とされており、それらと比べると注意が必要な国と見なされていることは確かです。
実際に旅行してみてどうだった?体感ベースの治安

では、実際に旅してみてどう感じたかというと――「不安になる場面はまったくなかった」です。
むしろ、イタリアやアメリカなど、スリやドラッグに注意が必要な国と比べると、よっぽど「安全な国」という印象を持ちました。
海外旅行ではどこへ行っても気を張って歩くのが基本ですが、ウズベキスタンではつい日本と同じような感覚で街歩きしてしまうほど。
それでも特に危険を感じることはありませんでした。
実際、街にはゴミ一つなく、落書きもほとんど見かけません。浮浪者も見かけず、物乞いの人が都市部の観光地に少しいる程度です。

特に印象的だったのは、首都タシケントで見た「歩道に無防備に置かれた冷蔵庫」。
中のドリンクを自分で取り出して、レジに持っていって会計するスタイルで、正直、お金を払わずに持っていけてしまいそうな仕組みでした。それでも成り立っているのは、治安がいいからこそなんでしょうね。
一部地域では注意も必要
危険とされている地域には、むやみに近づかないよう注意してください。
ウズベキスタンの人々の雰囲気は?
ウズベキスタンの人たちは、とにかく「人懐っこくてフレンドリー」。観光客にも親切で、気さくに声をかけてくれたり、優しさに触れる場面がたくさんありました。
日本人が珍しいのか、こどもたちに取り囲まれて、写真一緒に撮ったり、撮ってあげたり、質問攻めにあったりしました。

ただ、日本人からすると距離感が近すぎて驚くこともあるかもしれません。
あまりに馴れ馴れしいと感じたら、無理に付き合わず、しっかり「ノー」と伝えることも大切です。
ウズベキスタンでよくあるトラブル&ぼったくり事例
鉄道駅でのぼったくりタクシーに注意

ウズベキスタンの都市間移動には鉄道が便利ですが、駅に着いたあとに注意が必要です。
駅の出口では、タクシー運転手たちが一斉に「タクシー?タクシー?」と声をかけてきます。
出口が1か所しかないため、そこにタクシーの呼び込みが集中して、すごい勧誘!
こうしたタクシーは、観光客と見るや、相場より高い料金を提示してきますので、その場で乗るのは避けましょう。
なお、ヒヴァではヤンデックスゴーのサービスは利用できませんが、鉄道駅から旧市街までは約1kmと徒歩圏内。ホテルに送迎を頼むことも可能なので、事前に確認しておくと安心です。
ヤンデックスゴーの日本で準備しておきたいことをまとめましたので、ぜひご確認ください。

お土産屋さんやバザールでの値段交渉

観光客向けのお店であっても、「いくらですか?」と店員さんに尋ねて、そこから値段交渉がスタートするのが一般的です。
そのため、相場よりも高い値段を提示されることもしばしば。
特に外国人観光客に対しては、ふっかけた価格を言ってくるケースもあります。
そんなときは、遠慮せずに値切ってもOK!
値段交渉をすることで、半額近くまで下がることも珍しくありません。
と言っても、物価がとっても安いので、少しくらい相場より高くても、日本で買うよりずーっと安いんですけどね。
買う予定がないのにしつこく話しかけてくる客引きには注意。興味がない場合は、無理に話を聞かずにその場を離れるのがベストです。
なお、ウズベキスタンのお土産の相場や、実際に私が買ったアイテムの価格については、別記事で詳しく紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてくださいね。

スリや置き引きの対策も忘れずに
ウズベキスタンでは、スリや置き引きに遭うような危険はほとんど感じませんでした。
とはいえ、海外であることに変わりはないので、最低限の対策はしておきましょう。
- 貴重品をポケットに無防備に入れない
- ファスナーなど、口がしっかり閉まるカバンを使う
- レストランでは、カバンを足元に置く、膝の上に置くなど、目の届く範囲に置く
これらを心がけておけば、安心して観光を楽しめますよ。
ATMの不具合・両替トラブル
私は必要な分だけ、数日おきにクレジットカードのキャッシングサービスを利用してATMから現金を引き出していました。
街中にはATMが多く設置されていますが、利用するうえで注意しておきたいことがあります。
- VISAしか対応していないATMがある(Mastercard非対応など)
- 複数のカードを試しても使えない機械がある
- 機械が故障していて現金が出てこないのに、クレジットカード会社から請求が発生した
特に3点目は私も実際に体験しました。
ATMでの操作がうまくいかずキャンセルしたのに、後日明細に引き出し記録が…!(事情を説明して、請求をキャンセルしてもらいました。)
このような事態に備えて、
- 現地で使えるカードは2枚以上持っておくこと
- キャッシング利用後はカード会社の明細を必ず確認すること
- VISAのクレジットカードを持っていく
をおすすめします!
地域別|タシケント・ヒヴァ・サマルカンドなどの治安状況
私が訪れたのは、ウズベキスタンの代表的な4都市――首都タシケント、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァです。
それぞれの街で感じた治安や、街歩きのしやすさについてまとめてみました。
タシケント|明るいうちは安心。夜は車社会に注意

首都タシケントは、道路や建物が整然と整備された近代的な都市です。
昼間の街歩きで不安を感じることはほとんどありません。大通りも裏道も清潔感があり、女性の一人歩きでも問題なく観光できます。
ただし、夜になると事情は少し変わります。外灯が少なく、歩行者もほとんど見かけません。
タシケントは車社会なので、歩行者が少なく、暗い道を歩くのは不安を感じました。
交通事故のリスクも含め、夜は無理せずタクシーを利用するのが無難です。
公共交通機関(特に昼間のバス)は治安の面でも問題なく、気軽に利用できます。

サマルカンド|レギスタン広場周辺が安心&便利

サマルカンドの象徴ともいえるレギスタン広場周辺からシヨブバザールまでのウーリツァ・タシュケントツカヤという通りは、夜になると観光名所のライトアップや街灯が点灯し、たくさんの観光客でにぎわいます。
人通りも多く、夜でも安心して散策できます。
そのため、ホテルはこのエリア周辺を選ぶのがおすすめです。
ライトアップされたレギスタン広場を気軽に見に行けるので、夜の観光も楽しめます。
ただし、観光エリア外は外灯が少なく、人も少ないため、夜の徒歩移動は避けた方が無難です。
ウズベキスタンのタクシー料金は安いため、近距離でもタクシーを利用するのが安心・安全です。

ブハラ|歴史地区の夜は安心で幻想的

ブハラでは、モスクやメドレセ、ラビハウズ周辺のライトアップがとても美しく、夜の観光も楽しめます。

特にボロハウズ・モスクからラビハウズまでのエリアは、観光客や地元の人たちで夜もにぎわっており、女性の一人歩きでも心配いりません。
この範囲は街灯もライトアップも整っており、暗がりで不安になることもありません。
ブハラを訪れたら、ぜひ夜の歴史地区の街歩きを楽しんでみてください。
ヒヴァ|夜のイチャンカラは幻想的で安心

ヒヴァの旧市街「イチャンカラ」は、城壁に囲まれたコンパクトなエリアで、夜は幻想的なライトアップが楽しめます。
女子一人でも安心して観光できる雰囲気で、むしろ観光客の姿が少なくなる夜のイチャンカラは、静けさと美しさが際立ち、ヒヴァ観光のハイライトのひとつです。
ウズベキスタンは女性一人旅でも大丈夫?注意点と対策まとめ
ここまで、「ウズベキスタンは女子一人旅でも怖くない」という話をしてきましたが、女子旅ならではの気を付けたいこともあります。
ウズベキスタンはイスラム教徒が多く住む国。
とはいえ、宗教的に厳格というわけではなく、観光客に対しても寛容な雰囲気です。
ただし、女性の肌の露出はあまり好まれません。
現地のお土産屋さんでは、可愛らしいデザインのスカーフがたくさん売られているので、旅の最初にお気に入りを見つけておくと便利で楽しいですよ。

暑い時期でも、半袖や短パン、ミニスカートは避けて、なるべく丈の長い服を選ぶのが安心。
ウズベキスタンの人々はとても人懐っこく、親切な方が多いのですが、時には距離感が近すぎて戸惑うこともあるかもしれません。
万が一、不快に感じるような言動をされたら、「NO」とはっきり意思表示することが大切。
露出の少ない服装を心がけるのも、トラブルを未然に防ぐ一つの手段です。
安全に旅するための防犯グッズ&旅行保険をチェック!
海外旅行では、「トラブルに遭わないこと」も大切ですが、「万が一のときに備えておくこと」も同じくらい重要です。
ウズベキスタンは比較的治安のいい国ですが、やはり日本とは環境が異なるため、少しの備えが安心感につながります。
ネット接続は必須!現地でスマホを使えるように準備を
街歩き中にGoogleマップで現在地を確認したり、翻訳アプリで会話をサポートしたりと、スマホは常に大活躍。
ネット環境があれば、トラブルに遭遇したときに解決策を検索したり、日本に連絡を取ったりすることもスムーズです。

私はサマルカンド空港の到着ロビーのUcellという携帯会社でSIMカード買い、設定も店員さんにしてもらいました。
ウズベキスタン国内での接続はずっと良好。
ブハラーヒヴァの砂漠を走る列車内以外はしっかりネットにつながりました。
現地でSIM契約が不安な方は↓のリンクから事前準備を。
👉 ウズベキスタンで使えるポケットWi-Fiを探すならこちら【グローバルWiFi】
👉 ウズベキスタンで使えるeSIMを探すなら【World eSIM】
↑つながると評判の物理SIM。
あると安心!おすすめグッズ
- スマホストラップ(ネックストラップタイプ)
街歩き中にすぐスマホで写真を撮れて便利。
落下防止&ひったくり防止にも◎
- 南京錠・カラビナ
ロッカーに鍵がついていない宿泊施設もあるため、自前の小型南京錠があると安心。
また、街歩きするカバンのファスナーにつけておくと、スリ対策に効果的です。
南京錠はダイヤル式がオススメ。
錠前と鍵のタイプは、鍵をなくすと大変なので。
- パスポートケース(首下げタイプ or ウエストポーチ)
貴重品は肌身離さず。カバンに入れず、衣類の内側に隠せるタイプがベスト。 - 小分け財布(サブ財布)
お金は一か所にまとめず、サブ財布に少額だけ入れて持ち歩くのが防犯の基本。
わざわざそのために買わなくても、ちょうどいいサイズのファスナーポーチで充分です。 - 翻訳アプリや緊急連絡先メモ
困ったときに使えるよう、宿の住所・緊急連絡先・大使館情報などはスマホと紙の両方で持っておくと安心。
旅行保険には必ず加入を!
慣れない場所での体調不良やケガ、盗難など、何かあってからでは遅いもの。
数千円で安心が買えるので、海外旅行保険には必ず加入しておきましょう。
- 携行品損害の補償があるか(スマホやカメラの盗難・破損対応)
- 病気・ケガの治療費用がカバーされるか
- 現地でキャッシュレス診療が受けられる保険かどうか
また、最近ではクレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、適用条件や補償内容が限定的なことも多いので、必要に応じて別途保険に加入するのがおすすめです。
👉 クレジットカード付帯では不安な方には、こちらの海外旅行保険の比較サービスが便利です
まとめ|ウズベキスタンは正しく備えれば安心して旅できる

ウズベキスタンは、穏やかで人懐っこい人々が多く、イスラム文化やシルクロードの歴史が色濃く残る、とても魅力的な国です。
基本的な備えをしておけば、ウズベキスタンは女性のひとり旅でも十分に楽しめる旅先。
事前に情報を集めて、無理のないスケジュールを組んで、現地の文化をリスペクトしながら旅をすれば、旅の思い出は「トラブル」ではなく、「感動」と「発見」でいっぱいになるはず。
未知の国だからこそ、しっかり備えて、自信を持って出発しましょう!
あなたのウズベキスタン旅行が、素敵な体験になりますように。
ウズベキスタンでは、クレジットカードが使えない場所も多く、現金が必要になる場面が多々あります。