ゆったりと流れるモーゼル川と、ワインの産地として名高いベルンカステルクース(Bernkastel-kues)は、まるで絵本の世界に迷い込んだような可愛すぎる町!
そのかわいらしい町並みや、丘の上にそびえる古城、大きく蛇行するモーゼル川とブドウ畑が織りなす景色は、訪れる人々を惹きつけてやみません。
公共交通機関でのアクセスが難しめな町ではありますが、そのデメリットを差し引いても行ってよかったし、是非とも行ってみてほしい町です。
では、日本ではまだまだ知られていないベルンカステルクースの魅力を発見する旅へ出発しましょう!
ドイツのホテルを予約するなら、アゴダが便利です。
国内・海外ホテル格安予約のアゴダContents
ワインの町。ベルンカステルクース
ワインの産地として名高いモーゼル川流域。
ベルンカステル=クースも例に漏れずワインの美味しい町です。
町に至るまでの道中しかり、町の外の丘しかり、ブドウ畑がいっぱいです。
ローカルワインを扱うお店は町のあちこちにありますし、レストランのワインリストはほとんどがご当地ワイン。
ワインに詳しくない人も、店員さんに自分の好みを伝えればおすすめしてくれるはず!
普段はビールや日本酒という人もここでは絶対、ワインですよ!!
かわいい町並みが残る、旧市街。
JOTC(アウトバウンド促進協議会)が選定したヨーロッパの美しい村30選の一つに選ばれているベルンカステル=クースには、木組みの小さな家々がいっぱい。
雑貨屋さん、レストラン、ジェラート屋さん、ワインショップ。
小さな町に所狭しと魅力的なお店が並びます。
町歩きを楽しみながら、気になるお店を覗いてみてください。
そして、食事時にはぜひモーゼルワインを楽しんで。
ベルンカステル=クースの見どころ
足の向くまま、気の向くまま歩きまわっても十分満喫できるくらい小さなベルンカステル=クースですが、絶対見逃せない見どころをシェアしますね。
マルクト広場
町の中心を成す、マルクト広場。
色のコントラストがかわいい、木組みの建物が小さな広場を取り囲んでいます。
それぞれの1階にはレストランやカフェが入っていて、天気がいい日はテラス席にお客さんがいっぱいになります。
どこを向いても死角なく、木組みの伝統的な建物が建っているので圧巻です。
聖ミヒャエル教区教会
モーゼル川に向かって建っている聖ミヒャエル教区教会は、小さな町の教会ではありますが、見ておくべき教会です。
なんと、14世紀の様式が保存されているのですが、モーゼル地域ではここが唯一です。
川向こうからでも目立つ教会の塔は13世紀末のものと言われています。
決して大規模な教会ではないのですが、祭壇の向こうには精巧なステンドグラスが厳かな光をたたえています。
ランツフート城
丘の上にそびえるランツフート城はベルンカステル=クースのランドマーク。
今では廃墟となっていて、往時の面影はありませんが、お城の上から眺める旧市街とモーゼル川の景色は絶景というほかありません。
お城の側に駐車場があるので、車なら楽々訪れることができます。
車で来ていない人は私と同じようにブドウ畑の間をぬうように走る急勾配の散策路を頑張って歩いて上がってください!(バスもあるので、ご安心を)
モーゼル川をクルーズで楽しむ
他のモーゼル川沿いの町と同様、ベルンカステル=クースからもクルーズ船に乗ることができます。
1時間程度の気軽なものから、他の町とベルンカステル=クースとを結ぶ半日のクルーズまで。
ゆったりと船に揺られながら、ワインを片手に…。とっても優雅な休暇になりますね!
ベルンカステル=クースでクルーズ船を運行している会社のHPはこちら。
ランツフート城へ行ってみよう
お城の歴史を少し。
古代ローマの時代からこの場所にお城があったことが分かる遺跡が発見されていて、昔から重要な場所だったのが分かります。
誰がはじめにここにお城をつくったのかは正確にわかっていません。
しかし、2012年に古代ローマ時代の要塞跡が発見されました。調査した考古学者曰く、4世紀後半から5世紀初めのものだろうとのことです。
1番古くて明確な史実は993年にこのお城を所有していたのがアダルベロ州の知事だったということ。
13世紀後半はベームント1世が統治しており、多額の資金を投じて、美しい部屋、強固な城壁、高い塔を建造しました。
この頃、ベルンカステル=クースはドイツ皇帝ルドルフ・フォン・ハプスブルクから都市権を取得し、帝国都市として地位を上げています。
このお城は長い歴史の中で、3回も破壊の憂き目に遭っていて、1692年には火災で焼け落ちてしまっています。
お城へのアクセスと見学方法
お城までの主な手段は徒歩か車かバス。
ご自身の体力や気力、お天気に応じて選択されるといいでしょう。
徒歩
急な坂道の上にあるお城なので、登るのは大変ですが、ゆっくりとモーゼル川の流れを眺めつつ、ブドウ畑の中を歩くのは気持ちいいこと請け合いです。
旧市街のマルクト広場からゆっくり坂道を登ると、お城まで約30分かかりました。
車
お城の側には駐車場があるので、車で訪れることも可能。
駐車場からお城は目の前なので、とても楽ちんに到着できます。
なんせこのお城はバリアフリーになっているので、車椅子の人でも来場できるんですよ!
バス
夏期限定ではありますが、ランツフート城エクスプレスというバスが運行されているので、自力で登るのはちょっと…という人は利用してみては?
- 往復料金 大人:7ユーロ、子ども:3.5ユーロ
- 登り 大人:5ユーロ、子ども:3ユーロ
- 下り 大人:3.5ユーロ、子ども:2.5ユーロ
お城までのバスの運行状況や時刻、乗車場所はこちらから確認してください。
https://www.feuerer-reisen.de/burg-landshut-express/mit-dem-oldtimer-zur-burg/
城からの景色と眺望
お城にはレストランがあり、雄大な眺めを望みながら、優雅に食事を楽しむのは一興です。
お城自体の入場料はありませんが、塔に登るには1ユーロがかかります。
無料で入れる場所から望む眺望も十分美しいですが、せっかくここまで頑張って登ったので、1ユーロを払って塔に登ると絶景が360度広がっていました。
モーゼル川はゆったりと曲がりくねりながら流れている大河。
橋の上から川面を見ても、どちらが川上でどちらが川下かあまりピンとこないくらいゆったり。
ベルンカステルクースでも大きく蛇行します。
川と川を挟むように連なるブドウ畑の絶景はぜひ展望台へ上がって堪能してください。
眼下に広がる絶景に息を呑むこと請け合いです。
ベルンカステルクースへの行き方
ドイツの西部に位置するベルンカステル=クース。
ドイツ旅行の拠点となるフランクフルトやミュンヘンといった大きな街からかなり離れており、簡単には辿り着けないのが大きな難点です。
おまけに鉄道が通っていない!公共交通機関で行くとなると、バス利用が必須です!!
- フランクフルトから
ICE(高速鉄道)、RBやRE(快速列車)、バスを乗り継いで3時間半〜4時間。 - コブレンツから
RBやREとバスを乗り継いで2時間前後
鉄道でWittlich駅へ行く
コブレンツからトリーアへ繋がる鉄道路線の途中駅である、Wittlich駅へ鉄道で向かいます。
この路線はモーゼル川を遡っていくので、モーゼル川とブドウ畑の織りなす絶景を眺めながら、のんびり走ります。
コブレンツからWittlich駅までの所要時間は1時間20分くらい。
バスでベルンカステル=クースへ行く
Wittlich駅についたら、駅前のバス停からベルンカステル=クース行きのバスに乗ります。
終点がベルンカステル=クースのForumなので、そこまで乗ってもいいですし、一つ手前のTourist Infoで降りても便利です。
Wittlich駅からベルンカステル=クースまでの所要時間は30分くらい。
トリーアからバスで行く
ルクセンブルクにほど近い、トリーアという街からもバスが出ています。
こちらはベルンカステル=クースまでの直行便の頻度が少ないので、時刻表をよく確認してくださいね。
ドイツの公共交通機関は鉄道もバスも検索できるDBのアプリがとっても便利。
以下からダウンロードして、検索してみてください。
https://play.google.com/store/apps/details?id=de.hafas.android.db&hl=ja
宿泊するとお得なゲストチケット
ベルンカステル=クースに宿泊すると滞在期間中に使える公共交通のチケットがもらえます。
- 条件
キャンペーンに参加している宿に宿泊すること。 - チケットの内容
無料で地域交通を利用できる。 - 対象期間
到着日と出発日を含む滞在期間 - 対象の交通機関
VRTエリア内の電車およびバス
詳細はこちらで確認してください。
https://en.bernkastel.de/gaesteticket
結論。誰もが楽しめる田舎町。
ベルンカステル=クースをご紹介いたしました。
ドイツ旅行の王道ルートからは大きく離れているので、なかなか日本人は立ち寄らない場所だとは思いますが、ドイツ人には大人気!
私が訪れたのが日曜日だったことも相まって、たくさんの観光客が思い思いにベルンカステル=クースを満喫していました。
ワインを楽しむもよし。
ハイキングやサイクリングを楽しむもよし。
お城で歴史にひたるもよし。
かわいい町角の散歩を楽しむもよし。
きっと誰でも楽しめる町です。
モーゼル川流域には他にも魅力的な町があるので、それらの町と組み合わせてぜひドイツの穴場旅行を計画してみては?